2005.08.24

『セキュアCD』の話 ──やっぱ再生保証は無し?

■【今さら? 今だから、の「セキュアCD」】

 何だか、私的録音録画補償金やら穂口雄右氏の発言やらに掻き消されそうではあるが、今さらながらの「セキュアCD」の話でもやってみる。

 「セキュアCD」とは、東芝 EMI が今月末から導入する予定の新しい「コピーコントロールCD」である。

http://www.toshiba-emi.co.jp/securecd/
「セキュアCDについて」
(東芝 EMI - To Make It!)



セキュアCDは、パソコンで音楽CDをご使用いただく際の、商品に関わる著作権の保護と、ユーザーの皆様の使い勝手の向上を考慮した商品です。

 一応CDプレーヤーでの再生には支障がないとしている一方、 Mac にも iTunes にも iPod にも非対応という、いつもながらの 「CCCD」 である。今回さらに極悪なのは、 MAGIQLIP2 にも SonicStage にも対応せず、要するにパソコンでは専用プレーヤーで聴かせるという仕様でありながら「ユーザーの皆様の使い勝手の向上を考慮した」などと抜かしている点だ(ただ、他のソフトで全く聴けないのかは不明)。
 こいつが WMA 依存のソフトってトコが何とも痛い。永遠に Mac 対応はあり得ないな‥‥。

 この新 「CCCD」 について第一報が出たのは、 『CDJournal』 だった。私はそれを『音楽配信メモ』経由で読んだ。そこで引っかかる点が出てきた。
 まず、私がいつも 「CCCD」 の話で気にしている再生保証の件。端的に言えば、 CDDA のロゴが付くか否かだ。規格に準拠し、一般的なCDプレーヤーで聴けなければ正当なる商品とは呼べない。機器メーカー各社が CDDA ロゴの入っていない盤の再生保証をしていない(当たり前だ)のは周知の通りである。
 次に、これは津田大介氏も指摘されていたが、「セキュアCD」には 「CCCD」 マークが付されないという点。これは日本レコード協会が「複製制御CDの表示に関する運用基準」を決定し、各会員社で従来の 「CCCD」 に付してきたあの忌まわしきマークである。これが「セキュアCD」には付されないという。付けないなら付けないで、問題があるだろう。不当表示だ。

 第一報の後に東芝 EMI で“解説”ページが用意された(冒頭に掲げたリンク)。いわゆる専用プレーヤーの動作環境については書かれているのだが、私が気にしていることについては触れられていなかった。
 CDDA ロゴの件にしても、 「CCCD」 マークの件にしても、しっかりパッケージに記して(あるいは無い旨を表示させて)いかないと、消費者の商品選択に充分な情報が得られないことになる。そこで、東芝 EMI (“解説”ページ記載の「お問い合わせ」電話番号)とレコ協(公式サイトの「お問い合わせ」メールアドレス)に尋ねてみた。

 ──で、どうして今ごろ採り上げる羽目になったのか?
 だってレコ協からの回答が昨日だったんだもん(質問メールも遅かったんだけど)。




■【で、尋ねてみました】

 まず1点目。 CDDA ロゴが付くのか否かについて。
 東芝 EMI 側は、「付かない」との明確な回答。やはり規格外の仕様ということか。もっとも「CDプレーヤーでの再生には問題ない」という見解は示していた。これは 「CCCD」 が導入されて以来の常套句ではあるが‥‥。いろいろ非対応の機器が多かった従来のものとは違い、再生に問題ないレベル(と考える)──と、売り文句通りの回答が返ってきた。
 コピーコントロールの具体的技術については教えてくれなかったが、セッションを分けていること、 「CD-ROM に近い構造」であるとは言っていた。だから CD-ROM 部分を読んでしまうプレーヤーだと、再生に支障を来たすことも(可能性としては)考えられるという。それなら再生機器メーカーの責任じゃないか──という口ぶりでもあった。‥‥技術的にはどんなものかという情報にはならないが、東芝 EMI の姿勢を窺わせる話ではある。
 前述の通り、再生機器メーカーは CDDA ロゴの入った盤にしか再生保証をしていない。これが「セキュアCD」に入らない以上、責任は機器メーカーの側にではなく、東芝 EMI にある。そこまでは敢えて突っ込まなかったが。
 正直、 CDDA ロゴが入らないとの話を聞いたところで、私の消費者としての選択は決まりである。買うに値するものではない。あとは技術的な興味とか、ネタ的な興味でしかない。

 2点目。レコ協が定めている 「CCCD」 マークについて。
 やはり(先行報道にあったように)「付けない」という。レコ協の表示基準に対しての見解を聞くと、これは会員社に対して「強制ではない」とし、東芝 EMI の判断で付けないことにしたという。この見解がレコ協にも共通しているのかは後日確認してみた。
 レコ協(広報部)からの回答としては、特に公表の承諾を得ている訳ではないので手短に示すが、まず東芝 EMI からの「セキュアCD」に 「CCCD」 マークが付されないのは承知している様子。また同マークについては「推奨基準という位置づけ」であり、「表示に関する最終判断は、その商品を発売する会社に委ねられ」るとしている(実はレコ協が 「CCCD」 を導入した当初にも「強制ではない」との見解を示していたりする。今も変わってないってことね)。
 なお、レコ協から東芝 EMI へ確認もしてもらえたようで、「当該商品について、ユーザーの混乱を避けるための説明・表示を行います」との説明をうけたとのことである。これが果たして妥当な表示なのかは、実際の商品が出てきてからでないと吟味できないところではあるが(ちなみに私が東芝 EMI に訊いた時は 「CCCD」 同様の大きさで説明書きを入れるとの話であった。あの大きさの文字がズラーっと並べば、多少は目立つかねぇ?)

 こういう具合に、「セキュアCD」に関しては、東芝 EMI もレコ協も問題なしとしている。しかし忘れてはならないのは、それを受け入れるかどうかは我々消費者に委ねられているということである。要は、こうした仕様で市場に受けれられるか、だ。もし市場に混乱が生じたり、 iTMS の方が売れていったりすれば、東芝 EMI も「判断」を覆さざるを得まい。
 現に 「CCCD」 の多くは市場から受け入れられず、撤退を余儀なくされた。まぁ、それでも 「CCCD」 を出し続けている わからずやが当の東芝 EMI なんだけどな。




■【立て続けの続報】

 少し前の話になってしまうのだけど、実は 8月19日 の夜になって急に「セキュアCD」の続報が出てきたなんて出来事があった。ネットメディア各紙にずらずらと並ぶ「セキュアCD」の文字‥‥このタイミングで、東芝が情報を出したってことなんだろうか?

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050819/temi.htm
「東芝 EMI、 8月31日 より音楽 CD に『セキュア CD 』を導入」
(AV Watch)
▲ ここの記事がよくまとまっている。引用はこちらから。

http://d.hatena.ne.jp/freeyoursoul/20050819/1124452124
(musiclover blog)
「東芝 EMI "セキュアCD" 詳報 - 8/19 報道より」
▲ ネタ元。各記事へのリンクあり。



 東芝 EMI 株式会社は、音楽CDの著作権保護/コピーコントロール技術として、新たに「セキュアCD」を採用。 8月31日 に発売する一部のタイトルから導入することを明らかにした。

 この記事では、「セキュアCD」で発売される作品も明らかにされている。

□THE ROLLING STONESの「ストリーツ・オブ・ラヴ」
http://www.toshiba-emi.co.jp/international/release/200508/tocp40182.htm

□THE ROLLING STONESの「ア・ビガー・バン」
http://www.toshiba-emi.co.jp/international/release/200508/tocp66440.htm

□GORILLAZの「ディーモン・デイズ 期間限定 スペシャル・プライス盤」
http://www.toshiba-emi.co.jp/international/release/200508/tocp66466.htm

 以上のリンク先は東芝 EMI サイトの新譜情報である (AV Watch の記事より引用)。各盤の情報ページにおいては確かに「セキュアCD」との表示がある。ただ、これが続報の出る前からあったかは判らない‥‥電話したときには表示されているような口ぶりではあったが。
 しかし、新譜情報一覧の方にはその表示は無いし(全盤のページをチェックしろってか?)、また店舗向け情報においても「セキュアCD」の話は無かった。私が電話の前にCD店で見せてもらったのは、9月半ばまでの新譜情報で「コピーコントロールCD」についてのアナウンスだけだったのである。そのあたりを東芝 EMI に問うと、採用予定や決定の段階で逐次 情報を流していくとは言っていたが‥‥。
 まぁ消費者からすれば、自分の買う盤が CDDA か否かさえ判れば充分なのかも知れないけどね。しかし 「CCCD」 と「セキュアCD」の区別はつけるべきなんじゃないか、東芝 EMI が別物として売り出そうとしているのなら。続報が出てからの(小売店への)東芝の情報の出し方はそのうち調べてみることにしよう。CD店散策がてら(笑)。

 さて、上でリンクを張った AV Watch の記事で気になるところがある。

 同社はこのセキュアCDに採用されている技術について「ユーザーが利用する際の疑問やトラブルのサポートは行なうが、技術の詳細な情報は公表しない方針」としている。また、現在発売しているCCCDとの関係についても「セキュアCDは著作権保護とユーザーの使い勝手の向上を考慮したものだが、CCCDとの切り替わりや今後の予定については未定」としている。

 「技術の詳細な情報は公表しない」とするのは、私が電話で聞いたときと一貫する。また、『音楽配信メモ』の津田大介氏もメールで問い合わせているそうだけど、やはり回答がない模様(ちなみにこの記事のリンクにある、『連邦』 「新CCCD についての検証」も興味のある方にはオススメ。私は CDDA ロゴが無いって時点で萎えてるからどうも‥‥)。 CDS-300 なのか、 XCP なのか‥‥詳しいことは詳しい人に任せたい(笑)ところだけど、実のところどうなのかは現物見ないと判らないってのがもどかしい。っていうか、東芝の中の人は「手にとって貰えれば判る」とか言ってた‥‥。

 「CCCD との切り替わりや今後の予定については未定」としているんだが、これは、コピー制御を要する盤を今後すべて「セキュアCD」としていくのかという意味においても、かつて 「CCCD」 として出した盤を「セキュアCD」として出し直すのかという意味においても「未定」らしい。東芝側は「タイトルごとに判断する」と回答してた。
 たとえば、今回 発売される GORILLAZ のは前に出てた 「CCCD」 の廉価再発。これには 「CCCD」 から「セキュアCD」への置き換えという実験的な意味合いがあるように思う。もっとも電話では「品番が変わらない限り、置き換わることはない」としてた。いつのまにか同じ盤が「セキュアCD」に置き換わってることは無い模様。
 あとの2枚はストーンズの新作だが、これも実験的意味合いを感じる。ある程度の売上は見込まれるわけだし、「セキュアCD」に対する消費者の抵抗を量ることも可能なんじゃないだろうか(俺なんかビートルズが 「CCCD」 に侵された屈辱を忘れはせず、それ以来 東芝 EMI の日本盤は買ってないが)。




■【あと(あ)がき】

 今回、東芝 EMI に電話してみて思ったのは、あらかじめ問答を想定していた感じだということ。まぁ私もあまり突っ込んだ質問はしなかったんだけど‥‥何せ向こうは常套句ばかりだったし。
 上で書いてきた東芝 EMI の回答については、私の理解という意味合いも強いので、正確なところが知りたい場合は電話で再確認してみてくださいまし。私以外にも電話した人はいるのかなぁ‥‥いてほしいな。
 ともあれ、東芝としては発売前に出せる情報は一通り出したと思われる。あとは現物を確認してからということになるか。私は買う予定がサラサラないけれど、せめてパッケージ書きだけでも確認しておかなきゃ。

 う〜ん‥‥今回の3枚は 「CCCD」 でなければ買ってたかも。

投稿:by 暇人#9 05:57 午後 [「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.12.15

まめに更新されてたのね ──「ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム」

 「レコード輸入権」のことが大きく騒がれていた頃、多くの人に読まれていたであろう(本間忠良氏による)論文。実は まめにアップデートされていたのだね。

http://www013.upp.so-net.ne.jp/tadhomma/AnarchoMusic.htm
「ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム」(本間忠良)

http://blog1.fc2.com/nirvana/?no=18
「zfyl ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム」
▲ こちらはネタ元。

 この論文を最初に読んでから、まだ1年も経ってないんだな。なんだか遠い昔のような気がしてたけど‥‥(色々あったもんなぁ)。もう一度、じっくり読んでみることにしよう。

 ──「還流防止措置」に対抗していくための再出発点として。

投稿:by 暇人#9 06:53 午前 [「CCCD」, 「輸入権」資料, 著作権行政 watch, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.10.13

ビートルズの話が出た ついでに── 『LIB...N』 『DHY』 『RNR』 『Acoustic』

 ビートルズの新ネタを採り上げたついでに、既発のネタの現状についても書き留めておこう。

 まず、 「CCCD」 化が大きな反発を生んだ 『Let It Be... Naked』 から。

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 アマゾンでの米盤が値上げしており、 2210円也。
 発売当時の価格が値下げされたものであることは判るが、ここまで値段が上がることには首を傾げざるを得ない。まぁビートルズのオリジナルアルバム米盤と同水準なのだが‥‥。

 ──それはともかく。
 『Capitol Vol. 1』 では 「CCCD」 拒否の声が挙がるのだろうか。 『Let It Be... Naked』 で騒然とした時のように‥‥。

 もちろん私は日本盤を買いません。 「CCCD」 など一切 買いません。
 『Capitol Vol. 1』 も 『Rock 'N' Roll』 も 『Acoustic』 も、アマゾンで米盤を入手すべく、固く決意しているのであります。




 日本盤が先行して発売されたジョン=レノンの“新作”、 『Rock 'N' Roll』 リマスター盤と 『Acoustic』。前に採り上げてから、アマゾンで少し動きがあった。

 まず、 『Rock 'N' Roll』 はUK盤を扱っていたのだが、いつのまにかUS盤と差し替えられていた (URL は同じなのだがねぇ)。

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 しかぁし! 値段が安くなって入手しやすくなったぞ。 1580円也。
 私もこれで買うつもり(そのうちにね)。

 『Acoustic』 もUS盤が入手可能となった。

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 値段は 『Rock 'N' Roll』 リマスター盤と同じ。いいねぇ。
 どちらも日本盤は 「CCCD」 だから、CDである米盤で買うしかないでしょ。




 少し前に発売された、ジョージ=ハリソンのボックスセット 『Dark Horse Years』 に DVD が同梱されていた。いままでパッケージ化されてなかった映像が満載(まぁ収録時間は短めだったのだが)で、ボックスセットを買わなければ入手できないのも ちと酷な感じだった。
 で、それが単品発売された。歓迎すべきところではあるだろう。
 ──アマゾンでは日本盤と米盤の両方が入手できる。

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 前者が日本盤、後者が米盤。
 相変わらず日本盤は高い。日本語字幕が欲しければ日本盤を買うことになるだろうけど‥‥米盤のリージョンコードはどうなんだろ? 実はリージョンフリーで日本語字幕入りだったりしないのかなぁ(カスタマーレビューを待つに限る‥‥かな?)。
 ──ちなみに元々のボックスセット(米盤)に入っていた DVD はリージョンフリー・日本語字幕入りだった。余裕のある方はこちらがオススメ。この時期のアルバムは、ジョージらしいリラックスした内容だから買って損はない筈(私は英盤ボックスを買ったのですがね── DVD は PAL 方式なんでパソコンでしか見られない。もちろん字幕なし)。

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 むむぅ、アマゾン・アソシエイトばっかりの記事‥‥。

投稿:by 暇人#9 09:32 午後 [The Beatles, 「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.10.05

吉田美奈子 続報 ──「CCCD」 やめるのやめないの?

 前に吉田美奈子の発言を採り上げた。あれは瞬間的ツッコミのつもりだったから、その後 とくに情報を集めたりはしなかった。ただ、面白いツッコミを他で見つけたので追加で紹介したくなった。

http://waiwai6200.at.webry.info/200409/article_27.html
「吉田美奈子CCCD撤退の報に際し:
 悔い改めよ!侘び文だけで済まされると思うな、甘ったれが。
 /ウェブリブログ」

 どうですか。題名だけでも面白そうでしょ? しかも詫びろという相手がふるってたりする。詳しくはリンク先を御覧ください。

 さて、上の記事を紹介するにあたり何気なくググってみたら、前の記事でもネタ元にさせてもらった 『K'z ROOM...NAKED』で続報が出ていた。

http://d.hatena.ne.jp/kzroom/20041001
「はてなダイアリー - K’z ROOM...NAKED」
見出し「また削除ですか」。


吉田美奈子公式サイトから、先日掲載された「お知らせとお詫び」が、早くも削除されてしまいました。

 へ?
 半信半疑で件のサイトへと移動すると、確かに「お知らせとお詫び」が無い。
 こいつは驚きだね。果たして、吉田美奈子は 「新作リリースからコピー・コントロールを外します」とした発言を撤回するのか否か。

 ──そんなこと考えていたら、同じブログでこんな記事も。

http://d.hatena.ne.jp/kzroom/20041002
「はてなダイアリー - K’z ROOM...NAKED」
見出し「結局吉田美奈子はCCCDに逆戻りか?」。

 タワレコ・アマゾン・ HMV のいずれもが、吉田美奈子の新作を 「CCCD」 として紹介している。ほう、「コピー・コントロールを外します」じゃなかったのかね。

 ま、正直どうでもいい話ではある。
 吉田美奈子は主張を一貫させた訳で。ああ偉いエライ。
 都合の悪い発言は削除してしまって、何事も無かったかのようにするのも一貫してるな。ああ偉いエライ。




 ──トラックバック。

http://himagine9.cocolog-nifty.com/kitaguni/2004/09/cccd___cccd_.html
「試される。(ココログ mix):
 『CCCD 仕様でのリリース義務を解放』
 ──反対論を侮辱した吉田美奈子までもが
 『CCCD』 から“遁走”」

投稿:by 暇人#9 10:02 午後 [「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『だれが「音楽」を殺すのか?』

だれが「音楽」を殺すのか?
津田 大介

発売日 2004/09/22
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(★★★★★)

 うち以外の Weblog では既報(うちの Weblog ってこればっかりやな)の本。『音楽配信メモ』の津田大介氏による著書である。

 先月末の話。池袋に行って買ってこようと思い立ち、ジュンク堂のサイトで在庫状況を確認していた。もはや在庫状況を調べずに本屋へ行く私ではないのである。せっかく買いに行って無かったら腹立つからね。そんなことならアマゾンで注文した方が良い(だれが「本屋」を殺すのかねぇ‥‥俺か? ちなみに地元の本屋にはあらかじめ探しに行ったぞ。目当てのものは無かったけど)。
 ──ジュンク堂では売り切れ! この検索結果を見たとき、私は戦慄した。買う気になってるのに買えない時ほどツラいものはない。続いてリブロ(池袋西武)に電話をかけた‥‥が、話し中。もうどうにでもなれと思ってビックパソコン館本店に電話したら、ここにはあった。助かったよ。取り置きしてもらって池袋へ急行、無事に入手。

 あの表紙は最高だな。ネット上で初めて見た時から「コレダー!」と思ったりなんかして。音楽聴くサル──というウォークマンCM(確か初代 次郎だったよね)のコンセプトを今に蘇らせる試み(これを表紙に使おうって言い出したのは誰なんだろ?)。「裸のサル」ばりの名コピーだったからなぁ(画だけど)、あれは。ウォークマンの代わりに iPod を使ってるのが、今のソニーを象徴していてビミョーな味わい。二重の“くすぐり”ってとこ。

 『だれが「音楽」を殺すのか?』。その略称を何とするか。
 元祖“本コロ”に因むなら、やっぱ“おんコロ”かなぁ。著者自身は「音殺(おところ)」と称しているようですが(“ほんコロ”と“おんコロ”じゃ音だけで区別できないから、「おとコロ」とした判断は全然間違っていない)。

 そうそう、肝心の本の内容に触れてなかった。
 音楽業界にまつわる論点をあぶり出している決定版書籍と言える。この種類の本が他に無いこともあって、ただ一冊 孤高の存在でもある。出版物の形でまとめられたものとして ひとつの到達点であり、これから この種の論点について語られていく上で出発点となるべき存在だろう。価値のある一冊ですよ、これは。
 各章、時系列をふまえつつの解説が読みやすいし、年表まで用意されている。主に扱われているのは、輸入権問題・ 「CCCD」 ・「違法コピー」・音楽配信について。

【目次】
1.レコード輸入権──洋盤が聴けなくなる?
レコード輸入権とは何か?/輸入権の導入経緯/輸入権問題とインターネットの力/法律が施行されたら本当に洋楽輸入盤が聴けなくなるのか/高橋健太郎インタビュー「輸入権問題の本質と音楽業界の今後」

2.CCCD ──コピーできないCDの悲劇
なぜ突然こんなものが導入されるようになったのか?/ CCCD の仕組みと再生機器の問題/ CCCD の音質は悪いのか?/音楽の制作現場と CCCD / CCCD を導入する国、しない国/ CCCD は本当に「過渡期」のメディアなのか?/曽我部恵一インタビュー「音楽のこれから」

3.違法コピーとファイル交換
まず「違法コピー」について考えよう/許せる違法コピー? 許せない違法コピー?/ファイル交換ソフト「ナプスター」の衝撃/「ナプスター以後」のファイル交換ソフトと日本/ファイル交換ソフトは音楽業界の売上を落としたのか?/佐藤剛 (FIVE D 代表)インタビュー「音楽に愛を込めて」

4.音楽配信サービス──埋まらない日米の格差
音楽配信サービスの変遷/なぜ日本では音楽配信がブレイクしないのか?/日本独自で成功した音楽配信「着うた」/なぜ iTMS が日本で始まらないのか?

終章 音楽のこれから
いまでもトランジスタラジオは「キミの知らないメロディ」をキャッチしているか?/音楽メーカーと流通の問題/新しい音楽文化を創造する新しい政策やライセンス/アーティストとリスナーの新しい信頼関係

 この本は、基本的には『音楽配信メモ』その他で述べられている内容をまとめたものと言っても良く、既読の情報が結構多い。だからおのずと新ネタの方に目が行くわけなのだが、私が読んでいて一番の“目玉”と思えたのは高橋健太郎氏へのインタビューだ。私が今まで「輸入権」問題ばかりを追ってきたのもその理由か。
 高橋健太郎氏自身も Weblog を運営しており、その思うところはそこで述べられている。にも関わらず、ページをたっぷり取って(聴き手の津田氏とともに)話の流れに気を配っているためか、このインタビューにおいても新味のある話が結構出てきているのだ。
 読みどころは、輸入盤規制反対運動に対する氏の冷静な視点、反対運動の「広告代理店業」を買って出るにあたっての作戦、特に本人が「マキャベリスティック」と評する割り切り方、辛辣にならざるを得ない音楽業界の未来について、そしてその中でのひとつのアイディア──といったところか。

 終章も強烈な印象を残す。論点を絞って落ち着いて述べていた他章とは様子が異なり、そこで述べられなかった他の問題点、最新情報、そしてその展望に著者の思いと、盛りだくさんで密度の濃い内容だからだ。畳み掛けられるかのようだ。
 最初とラストの節の題も心の琴線に触れる。「今でもトランジスタラジオは『キミの知らないメロディ』をキャッチしているか?」「コピーコントロールはハートにある」。いずれも元ネタのあるフレーズではあるが、音楽ファンの在り方を謳い、終章にふさわしいものだ。

 津田大介様。
 堪能させて戴きました。
 たぶん今後も使わせていただきます、この御本。
          暇人#9 拝




 ──以下、つれづれなるままの雑感。

 「CCCD」 問題に対する分析も必見の内容。
 不正 TOC ・エラー・規格逸脱・再生無保証・返品拒否・コピー可能・機器への負荷‥‥そして音質の考察(劣化があるかないか、結論を安易に出すようなことはしていない)。また、「CCCD」 導入の可否と原盤権との関連については成程とも。

 「CCCD」 に関して、一部のアーティストが表明した意見もまとめられている。私の場合は あるサイトを情報源にしていたから、この本に掲載されていた中に知らない発言も結構あった。

 「違法コピー」については法解釈を一通り示した上で、さまざまな場面を想定し私見が述べられている。「許せる」「許せない」を目安として。
 この章では他の章と違って思い切り私見に走っており、非常に興味深い。法に基づいた解釈は他の本に任せるとばかりにだ。だからこそ この本は読んで面白いものに仕上がっているとも思うのだな(主観と客観の間でいかにバランスをとっていくのかという。その著者の立ち位置に逐一納得しながら読んでいたりするのだ、私は)。
 「違法コピーについて甘めの見解を示している」とあとがきに書かれてはいるけれど、あそこで著者が示したスタンスは、著作権との関わりに揺れる音楽ファンの正直な気持ちだと思うのだ。“そこまでガチガチにしてくれるな”という。

 音楽への愛情と聴き方が垣間見える文章を読むのは実に嬉しいことだ。

投稿:by 暇人#9 07:44 午後 [「CCCD」, 「輸入権」問題, 「輸入権」資料, また買っちゃった, , 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

ソニー=ミュージックエンタテインメント、「レーベルゲートCD」撤退 ──玉置浩二狂は規格準拠盤の夢を見るか

 ちと古い話ではあるが、今まで忙しくて採り上げられなかった。一段落ついたので、書いておこう。
 ──エイベックスに続いて、ソニーも 「CCCD」 撤退を公式発表した。

http://www.sme.co.jp/sme/pressrelease/20040930.html
「Sony Music Entertainment」
見出し「ネットワーク認証型コピーコントロールCD
     “レーベルゲートCD”仕様の終了について」。


 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(東京都千代田区、代表取締役 榎本和友、以下SMEJ)を本社とするソニーミュージックグループのレーベルカンパニー各社は、著作権保護機能を付加したネットワーク認証型コピーコントロールCD“レーベルゲートCD” (※) 仕様を2004年10月発売タイトル分の一部から段階的に終了し、同年11月17日以降発売する新譜については全て通常のコンパクト・ディスクとして発売することにいたしましたのでお知らせいたします。
※“レーベルゲートCD” は“レーベルゲートCD2”を含みます。

 この発表が 9月30日 のものなのもさることながら、エイベックスが 「CCCD 弾力化」を発表したとき既に毎日新聞で報じられていたために、どうしても古ネタな感じは否めない。
 さて、上の公式発表だが、随分とあっさりした内容だ。その主旨はエイベックスと同じで、違うのは iPod に触れてないところか(笑)。「レーベルゲートCD」導入のときはメーカー側のソニーと足並みが揃わなかった(非対応を明言されてしまった)のだが、ここでは足並み揃えているのやも知れぬなぁ。自分たちが足掻いている間に まんまとヒット商品を出してしまった、今をときめく会社(ホントはパソコンも作っているらしい)の具体例を挙げるのは屈辱であろう。ハハハ‥‥。

 エイベックスの時の“負け惜しみ”を踏襲しているだけに、今回のソニーの公式発表にも同様のツッコミが入っている。私が笑わせてもらったのを拾ってみよう。

http://openscrap.net/oto/log/001175.html
「OTO-NETA: SMEがレーベルゲートCD終了」
下の文章自体は、『スラッシュドット』からの引用。


「消費者の著作権意識が高まった」のではなくて
単純に著作権をかざして手を入れてみたが、売上枚数が上がらないわ、利益確保が難しいわで、消費者をバカにした様な商売ができないと言う事に「経営者の商売意識が高まった」とでも、言うべきじゃ。
http://whatsmyscene.blogspot.com/2004/09/cd_30.html
「what's my scene? ver.6.1」
見出し「“レーベルゲートCD”仕様の終了について」。


 軽くツッコミを入れるとすれば、「多くの音楽ユーザーの意識が高まり、一時の混乱期を脱した」という部分は、「多くの音楽ユーザーの意識が高まり、レーベルゲートCD(=CCCD)では売れなくなった」とした方が良いような(笑)。

 いやね、ツッコミとしては毎度おなじみのヤツかも知れないよ。しかし相手がいつも同じようなこと言ってるんで、ツッコまずにはいられないというか。

 ──真面目な話に戻ろう。
 今後について、上の 『what's my scene?』 では興味深い事実を指摘している。

BMGは日本で普及している「CDS」方式とは別の、SunnComm Technologiesが開発した「Media Max」方式をテスト中。すでに同方式を採用したVelvet Revolverの「Contraband」が何の問題もなくビルボード・アルバムチャートで1位を獲得してたりする。ちなみに、Media MaxはCDSより全然音が良いらしいと某業界筋から聞いているけど、CDS同様に全てのオーディオ機器での再生は保証されていない模様。BMGとSMEは合併するから、現在のSMEカタログも将来的にはMedia Max方式でコピーガードされるなんてことは十分ありえる。

 ソニーが、またしても再生保証できない「コピーコントロール」音盤に手を出すかも知れない。まだまだ注視しなければならない部分だろう(もっとも、CD規格に準拠しているのか、再生保証がなされ返品等の対応がとられるのか、条件次第では受け入れられる「コピーコントロール」音盤の登場もあり得る)。

 ソニーに対しては(ソニーに限ったことでもないが)、今までやってきたことへの対処も考えて戴きたい。まず 「CCCD」 で発売されてしまった作品の全てを CDDA で発売し直すこと。「レーベルゲートCD」から「レーベルゲートCD2」へ移行する際に、多くの盤を発売し直しているのだから、 CDDA で出し直すことも不可能ではあるまい。
 また、エイベックスが 「CCCD 弾力化」を発表した際、 『facethemusic』 で示された要求も私は支持する。

http://d.hatena.ne.jp/face_urbansoul/20040919
「はてなダイアリー - facethemusic」
見出し「CCCD は終息の方向へ向かうのか 追記」。


実際にCCCDがなくなるかは今後の各社の動向にかかっています。2年半以上の間、きちんとした再生保証のないまがい物を売り続けたわけですから、何らかの消費者への保障は図ってもらわないといけないのではないでしょうか(個人的には、パソコンのみならず一部オーディオやカーステレオ等で再生できなかった「技術的不良」を謝罪していないことは問題があると思います)。それこそ、これまで発売されたCCCD全作品のCD化、消費者購入分CCCDのCDへの無償交換、CCCDによる再生機器の故障への対応等、かなり厳しい物言いですが、行ってもらわないといけないのではないか、それが企業としての責任とも思います。また、今後レコード会社の一方論ではなく、消費者と協調して違法コピーへの対策を行っていく場合(決してレコード会社の押し付けであってはならないと思います)、現行CCCDの問題を消費者から拾い上げて何が問題かを知る必要が企業にはあるでしょう。

 ──レコード会社の側に学ぶ姿勢と誠意があるかという問題にもなるな(まぁ我々も「学ぶ姿勢と誠意」を忘れてはならない事は言うまでもないが)。




 最後に俗っぽい話をさせてもらいます。
 ソニー、出し直してよCDで。

 安全地帯のシングル「雨のち晴れ/ショコラ」。
 そして玉置浩二のシングル「しあわせのランプ/ 7:30am」。
 CDで出たら買うよ。
 「CCCD」 の時はもちろん買ってなかったんだから。

投稿:by 暇人#9 07:33 午後 [「CCCD」, 安全地帯・玉置浩二, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

move サイトリニューアル

 エイベックスの 「CCCD」 撤退の際に、いち早く謝罪コメントを発した move のサイトが刷新され、同コメントが Weblog として再掲載されている。

 ──とりあえずは報告まで。

http://blog.avexnet.or.jp/move/archives/2004/09/post_14.html 「BLOG :: move OFFICIAL WEB SITE: えーと」

 例のコメントがリンクしやすくなるのは助かる。
 何か伝えたいことがある人はトラックバックを打つのも手かな。

投稿:by 暇人#9 07:28 午後 [「CCCD」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.27

「CCCD 仕様でのリリース義務を解放」 ──反対論を侮辱した吉田美奈子までもが 「CCCD」 から“遁走”

 『facethemusic』 を読んだら、こんな記事に目が留まった。

http://d.hatena.ne.jp/face_urbansoul/20040925#p1
「はてなダイアリー - facethemusic」
見出し「吉田美奈子 公式サイトにてCCCDについて
    “お知らせとお詫び”を掲載」。
ネタ元。

http://www.la-la-bells.com/news.html
「YOSHIDA MINAKO OFFICIAL WEB SITE」
見出し「お知らせとお詫び」。
引用はこちら(ページの一番下)から。



この度(株)プライム・ディレクションは、
契約者のCCCD仕様でのリリース義務を解放しました。
従って、契約者は仕様についての選択の自由を得ました。

そこで、本年の新作リリースからコピー・コントロールを外します。

ハードのダメージを心配して居られた方々、
ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。

今後は、安心してお持ちのドライヴァーをお使い頂けると思います。

 まぁこれだけ読めば、エイベックスからの“圧政”から“解放”された喜ばしいコメントとして読める。現に、 『facethemusic』 でもこのような見解が示されている。

 リリースが「義務」であり、これまで「選択の自由」を得られなかったから「解放」される…記載された言葉(特に「」内の表現)に、私見ですがCCCD仕様にせざるを得なかった苦しさが伺えます。「解放」という意味が"束縛からの自由"であることから、明白かもしれません。

 ──しかしだ。 「CCCD」 が登場してすぐの頃、ネットで話題になった彼女の発言を知る者からすれば、どうしてもそちらを引き合いに出したくなるのである。

※引用者注
 2002年8月20日付で吉田美奈子公式サイトに掲載されたコメント。
 なお現在は掲載されていない。



 今回からはCCCD(コピー・コントロール・CD)ですので、その仕様に対処する作業をも含んで行っています。勿論、ミックス・ダウンの際に、それを想定した作業をキッチリ伊東俊郎さんも行ってくださっています。

 巷では、元音を聴いた事も無いし、聴く機会も無いのに、表現として一番断言すべきでは絶対無い「音質劣悪」といった言い方や、作業を行っているのはその道のプロフェッショナル達ばかりなのだと云う、根本的な事をすっかり忘れているかの様な暴言がありますが、そんな戯言は屁のカッパです。

 第一皆さんは「音質」を聴いているのでは無く、「音楽」を聴いて楽しんでいるのでしょう?私達も「音楽」を届ける為に百も承知で、その時代、そのハード、そのマテリアルに、(何度も言いますが)プロフェッショナルとして対応し対処している訳です。ただ、何故そうしなくてはいけなくなったかを考える時、皆さんと同様に残念でたまりません。(きっとそれだけ悪質な者が、出て来てしまったのでしょう)でもCCCDは、ケジメの無くなってしまった者への警鐘と、音楽家の権利を守る、まだ始まったばかりの術なのです。そうする事により、私達の糧も保証され、愛する音楽を続けて行けるのだと云う事を忘れないでください。

 私は、今回初めてCCCD(私がお願いする前に、avex ioはコントロール「有り」と「無し」を事前にプレスしてくださいました。これは、音楽家への敬意を表わしてくださった事だと感謝しています)を経験し、色々な条件の許聴き比べを何度も致しました。その結果、確かに音質は変わります。が、それはアナログ・レコードから並行してカセットを通過し、一変してCDになり、そして気軽なMDになりと云った変化よりは、もっと些細な音質の変化でしかありませんでした。

 今後、どんなハードやマテリアルが出て来ようとこれだけは言えるでしょう、私達は「音楽家として心から愛する「音楽」の為、常にベストを尽します」。



※私が初めて読んだのも、今回の転載元も以下のサイト。

http://park10.wakwak.com/~cik/cccd/
「C堂 CCCD(コピーコントロールCD)特集」

 この発言を引き合いに出すと、 『fecethemusic』 でもネタ元とされていた 『K'z ROOM... Naked』 で示されていた見解の方が、私にはしっくりくる。

http://d.hatena.ne.jp/kzroom/20040925
「はてなダイアリー - K’z ROOM...NAKED」
見出し「吉田美奈子までが...」。



 これを読んだ限りだと、“本当はCCCDなんて出したくなかったんだけど、選択の自由が無かったんですよ”って言ってるみたいだね。

 (中略)上記の発言(引用者注:上に引用した吉田発言のうち、 「CCCD は、ケジメの無くなってしまった者」云々からの2センテンスを指している)を公式サイトから削除して、まるで無かったことのように被害者面されてもなぁ。

 アーティストが自分の権利を主張し、コピーコントロールの導入を支持するところまでは まだ理解できる。しかし吉田美奈子というアーティストは、それだけに飽きたらず音質を重視する聴き手に対して罵倒するに至ったのである。
 これは適切な態度だったのか? そう言えば、音質云々の事で最近(潔く)謝罪していた人がいたな。

http://blog.avexnet.or.jp/move/archives/2004/09/post_14.html
「BLOG :: move OFFICIAL WEB SITE: えーと」



私はavexに対しコピープロテクトを推進した人間の一人です。
(中略)個人的な誤算だったことは、『再生保障』が無かった事、
そして44.1khz,16bitとCCCDの精度解析に至るまで
人々の志向が向かうとは予想も出来なかったこと。
そしてこれらが高音質を望む人々に対し『侮辱的行為』と評価された事。
これら行いに対し、私は御詫びを申し上げなければならない。
CCCDの商業的価値はさておき、優れた聴覚で音楽を嗜んでいた人々、
心から申し訳ございませんでした。

 なお このコメントを出した move の木村貴志が、音質を望む人たちに (「CCCD」 を導入する以外の)直接的な「侮辱的行為」をしたことがあるのか、それは寡聞にして私は知らない。しかし彼がここまで深く謝罪しているのは確かなことである。
 一方、吉田美奈子はどのような発言をしていたか。あれこそ木村貴志のいう「侮辱的行為」そのものではないのか? 本来、木村コメントほどの謝罪の言葉を必要とするのは誰か?

 私がこの吉田発言に関し今まで Weblog で言及したことが無かったのは、正直な話、その価値がなかったからだ。そして、糞忌々しいだけの発言でしかなかったということ。
 それでも今、私はこの不愉快な発言を転載することになってしまっている。あちらが、何事も無かったかのように「お知らせとお詫び」なるものを掲載していたからだ。どうしても この対比を示さずにはいられなかった。
 ついでに言えば、「お詫び」は「ハードへのダメージ」について触れるだけだ。音質云々の発言を撤回している訳ではない、とも読める。




 吉田発言の不適切さはどこにあったのか。
 まず 「CCCD」 問題の本質は再生保証にあったにも関わらず、不勉強を曝し音質問題に矮小化した点(なお ここでは「音楽家の権利」云々の、レコード会社の言い分を鵜呑みにした発言については問わない)。そして音質問題が厳然として存在していたにも関わらず、それを指摘する人々に侮辱の言葉を浴びせた点。最後に、その発言に対し責任ある態度をとっていなかった点だ(何せ その発言は、何事もなかったかのように すぐ消去されていたのだから)。

 吉田美奈子というアーティストが一定の評価を受けていることは知っている。彼女の作品を聴いたことはないけれども。私が愛読しているウェブサイトでその音楽性を評価している所があって、それをきっかけに(いつもだったら)作品に触れる可能性のあったアーティストだった。
 しかし私はそれを読む(つまり彼女の音楽を薦められる)前に件のコメントを読んでしまっていた。そうなると、もう駄目だ。作品を聴く気など起ころう筈もない。

 ──私がアーティストに求めるのは、音楽そのものの質は勿論のこと、音質(ある程度、ではあるけれど)と姿勢もだったからである。

投稿:by 暇人#9 05:56 午前 [「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.24

「CCCD」 は本当に減っていくのか?

 エイベックスとソニーが相次いで“CCCD撤退”との報道が出てから1週間ほど経った。しかしその先行きはまだまだ不透明な状態である。第一、ソニーはまだ正式発表を行なっていない。

 そして、“いち抜け”宣言したエイベックス。 『Waste of Pops 80s-90s』 (9月19・20・21日付の日記)で、新譜の 「CCCD」 採用状況が報告されている。

http://www2.plala.or.jp/wasteofpops/
「Waste of Pops 80s-90s」
引用は 9月19日付の日記から。


んー。HMVのサイトで調べてみまして、結果全部CCCDなんですがこれはいったい。
相当急に決まって、レコ屋には全部CCCDということでインフォメーション流していて、
追加情報を流したり、修正している暇がないということでしょうか。
それとも「弾力化」の結果、今回は該当なし、という判断なのでしょうか。

単純に、今後、Sketch Showやらカーネーションみたく、「ゴネた」アーティストがいた場合に
揉めずに済ませるための逃げ道を作っておいたというだけだったりして。
まだ自分は疑心暗鬼ですか。
とりあえず平日になってから再度チェック。つうか水曜には店頭並ぶか。

 ここでは HMV で調べたということなので、私はアマゾンで検索してみた。「エイベックス」で検索し、「リリースの新しい順番」で並べ替える。すると出るは出るは、エイベックスの新譜情報。ほとんどが 「CCCD」 で、CD-DA 盤は数えるほどしか見つからなかった(ざっと見て1割にも満たないんじゃないか)。
 今後、情報が改められていく可能性もあるけれど。とりあえず 『Waste of Pops』 で紹介されていた CD-DA 盤情報を引用しておこう。

23日のSUPER EUROBEAT Vol.151とDo As InfinityはCD-DAで決定ですね。
あと29日の浜崎のシングルも。このシングルは既にSA-CDハイブリッドでの発売も決まっているので、
大将が先陣切って今後を占っていくという状態。これで売り上げ伸びたらおもしろいな。

 とは言え‥‥現状では 「CCCD」 撤退から程遠い感じはあるな、正直。
 エイベックス、ちゃんとやってくれよ。
 頼むぞ。




 『音楽配信メモ』で紹介されていた、 move 木村貴志(アーティストなので敬称略で表記します)のコメントが非常に興味深かった。エイベックスの 「CCCD」 撤退にタイミングを合わせたコメント発表だった。

http://blog.avexnet.or.jp/move/archives/2004/09/post_14.html
「BLOG :: move OFFICIAL WEB SITE: えーと」
引用は こちらから。

http://xtc.bz/cgi-bin/a-news/ a-news.cgi?date=2004.09.18
「音楽配信メモ」 (9月18日付)
ネタ元。


『CCCDから無条件撤退します』

リスクは承知の上でのavexの英断にリスペクトします。
無論、だからといって違法ダウンロードが減る訳では無いだろうし、
それで売り上げが上がるという狙いの訳も無い。
ただ、音楽業界の実験台にavexが祭り上げられ、
某社と同時にプロテクトを導入せざるを得なかった、
『ハードを持たないソフトウェア製作会社』としては
現段階の判断は限りなく英断だと思います。

私はavexに対しコピープロテクトを推進した人間の一人です。
勿論細かな条件はあり、結果望むべきモノに至らなかったとしても、
音楽をPC用ソフトウェアのコピープロテクトと同様に扱う事に
賛同したことは紛れも無い事実。
個人的な誤算だったことは、『再生保障』が無かった事、
そして44.1khz,16bitとCCCDの精度解析に至るまで
人々の志向が向かうとは予想も出来なかったこと。
そしてこれらが高音質を望む人々に対し『侮辱的行為』と評価された事。
これら行いに対し、私は御詫びを申し上げなければならない。
CCCDの商業的価値はさておき、優れた聴覚で音楽を嗜んでいた人々、
心から申し訳ございませんでした。

 このコメントは端から端まで必読の内容だと思う。
 「だからと言って違法ダウンロードが減る訳では無いだろうし、それで売上が上がるという狙いの訳も無い」の一文では冷静さを感じさせるし、何よりも 「CCCD」 導入に関して素直に詫びるという姿勢が潔い。それと対照的なのはエイベックスの公式発表であり、 「CCCD」 がもたらした消費者への権利侵害には触れず「著作権侵害行為に対する啓発活動が一定の成果を収められた」としている。そう言わざるを得ないエイベックスの事情、それを補完する位置づけの木村コメントということなのだろうか。

 コメント内容の生真面目さを読むに付け、 「CCCD」 問題はどこで間違ってしまったのだろうかという気にさせられてしまう。もちろん、すぐ出てくる答えの一つは、レコード会社側の問題だ。〈消費者無視〉と〈拙速〉といったところ。
 「個人的な誤算」と表現されている再生保証の問題は〈そこまで責任もって調べてからやれよ〉とツッコミのひとつも入れたくなるのだが、 「CCCD の精度解析に至るまで人々の志向が向かうとは予想も出来なかった」という部分には多少の同情もある。ああいった動きが出てきたときには、私も予想してなかっただけに興奮した覚えがある(私はネット上での情報共有を想像しているのだけど、ここで指されているものと違うかもしれない)。「CCCD」 を問題視する時に、(現場サイドから音質劣化の指摘があったとは言え)音質に固執することはしない方が良いと私自身は思っていた程だ。「音質劣化しないように改良しました」って言われれば終わりだから‥‥。
 音楽盤に「コピーコントロール」を導入することへの是非自体は意見の分かれるところだろう(「音楽ファン」として一丸となり 「CCCD」 に反対した人たちの間であっても‥‥)。「コピーコントロール」自体を全面的に拒否する人もいるだろうし、 SACD や DVD のような、規格の中に盛り込まれた「コピーコントロール」ならば容認する人だっているだろう。 iPod を使うのに必要となるパソコンでのリッピングを「コントロール」することを拒否する人が多いのは当然のことに思える。いずれにせよ、今回の 「CCCD」 なんぞは論外だっただけの話で。

 これからどうするか、如何に送り手と聴き手との間で権利保護(聴く方にだって権利はある──著作権法に明記されなくとも)のバランスを取るのか。それが課題だ。私個人は、比較的「コピーコントロール」を容認しているように思う。
 たとえば様々な再生機(パソコンも含む)で使用することを保証しているような「コピーコントロール」であるならば。しかし、「コピーコントロール」を越えてコピーすることを法律で禁止したりするのには反対だ(一定の要件のもとに法制化されてはいるが)。コピーを禁止するのではなく、コピーを可能にさせるのに手間をかけさせるような仕様でコピー抑制を図ることで充分ではないかと思う(例えば DVD の音声をアナログ線経由でパソコンに取り込むくらいは許してくれよ、と)。いわゆる「カジュアルコピー」を防止できさえすればそれで良いじゃないか。正規商品に適正価格と利便性を用意すれば、大半の「カジュアルコピー」は防げる (iTunes Music Store が、音楽ファイル共有の利用者と少なからず重なると思われるネットワーカーの需要を掘り起こしたように)。大量にコピーするような場合は海賊版対策で処理できるし、(多少の手間も惜しまずに為されるほどに必要な)私的使用の範囲内のコピーは認めるべきだ。
 まぁ私自身の考えはともかく、木村コメントを採り上げた『音楽配信メモ』の最後の一文は、我々聴き手自身への戒めとして心に留めておく必要がある。

さて、あとはきちんとリスナーが「節度を持ったコピー」で応えられるかだ。音楽に愛を。NO MUSIC NO LIFE。




 『Music Watchdogs』 では、 「CCCD 撤退」についてメンバーによるクロスレビューが掲載されている(クロスレビューは Yahoo! の音楽配信参入の時に続き2つ目)。この企画が結構面白い。さまざまな角度からの分析を一度に読めるのは便利だし、参加している面々の面白さは各々の Weblog で折り紙付きだから。

http://watchdogs.himajin.jp/news/000085.php
「CCCD撤廃か? : Music Watchdogs」

 「CCCD 撤退」について私が何か言うとしたら、〈結局なにも変わりはしない〉ってところかなぁ。レコード会社が勝手にバカやってたのが、本来あるべき姿に戻ったってだけ。そして、そのバカやることで起こした被害を連中が補償していく訳でもない(しろよッ!)。我々のレコード業界に対する不信感は 「CCCD」 だけで引き起こされたものではないし、まだまだレコード業界には改めねばならないバカな行為が多すぎる。
 当たり前の商売を当たり前にやってくれ。俺たちには当たり前に音楽を聴かせてくれ。ただそれだけな訳なのよ‥‥本当のところは。

 虚しいね。
 音楽だけじゃない、漫画や映画などといった(日本では既に廃れつつある)業界の老害どもが権利権利と主張しているのを見てるとさ、おまえら自分のことしか考えてねーだろって言いたくなる‥‥何度も何度も、繰り返し繰り返し‥‥今までも言ってきたことをそのまま‥‥奴らも俺らも。

 ──日本の文化は尻すぼみになっていくだけの運命か(そもそも日本の文化なんてあるのかよ、って考え方も勿論あるのだが‥‥日本は 100年 に満たないスパンで文化的断絶を繰り返してきた国だからね。特に近代は)。

 すまん。鬱になってるかも>俺。
 (その理由を書くのは数日後になるかなぁ。)

投稿:by 暇人#9 12:49 午前 [「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.18

エイベックス 「CCCD」 採用弾力化を受けての Weblog 界隈から

 エイベックスが 「CCCD」 の採用弾力化を発表してからというもの、音楽系 Weblog の間で情報が駆けめぐっている。うちでも御多分に漏れず採り上げたのだけどね。

http://himagine9.cocolog-nifty.com/kitaguni/2004/09/_cccd__.html
「試される。(ココログ mix):
 「エイベックス、 CCCD の採用を弾力化」
 (エイベックス・プレスリリース) ──強気の敗北宣言」

 それの補足みたいな意味合いで、他の Weblog を拾い読みしていこう(なお、私が普段読んでいるサイト及び そこにトラックバックしたサイトの記事が対象。当然のことながら星の数ほどあるブログを網羅できるべくもなく‥‥)。

 ──てなこと言いながら、新聞記事から始めたりする。

http://www.mainichi-msn.co.jp/it/solution/news/
20040917org00m300103000c.html

「MSN-Mainichi INTERACTIVE ソリューション」
見出し「エイベックス:
    CCCDの採用を弾力化へ、
    ソニーミュージックも追従の方向」。


 国内で初めて音楽CDにコピーコントロールCDを採用したエイベックス(東京都港区、小林敏雄社長)は17日、コピーコントロール機能を商品ごとに弾力的に決定する、と発表した。(中略)一方、ソニーミュージックもコピーコントロール技術の1つであるレーベルゲートCDを取りやめる方向で検討に入った。

 エイベックスの件は他のニュースサイトでも採り上げているのだが、毎日新聞の記事が注目されているのはソニーについても言及していること。「レーベルゲートCDを取りやめる方向で検討に入った」んだって!
 まぁ 「CCCD」 をこぞってバラ撒いてる各社が横並びで方針転換するのは、いつもの如くという気はするけれど。しかしソニーが本当に 「CCCD」 をやめるとなると、エイベックスの 「CCCD」 撤退も多少は真実味が‥‥。

 余談だが、毎日新聞は一般紙らしく、事実誤認が見られる(詰めが甘いわ!)。「ソニーミュージックでは『レーベルゲートCD』という別の技術を採用」の一文、間違ってるでしょ。「コピーコントロール」の技術は一緒、違うのはパソコン(ウィンドウズのみ)で圧縮音声を再生する仕組みだけだ。

http://music.cocolog-nifty.com/001/
2004/09/avex_sme_cccd.html

「いかんともしがたい:
 エイベックスがCCCDでのリリースを弾力化、
 ソニーミュージックも追従」


ニュース記事にはいくつか書かれていますがエイベックスのプレスリリースには 「CCCD とプレイヤーとの不具合」 についてはスルーされています。エイベックス的にはないことになっているのでしょう。そこを認めると PL 法とかでたいへんなんでしょう、きっと。

 『いかんともしがたい』では、エイベックスが 「CCCD とプレイヤーとの不具合」に頬被りしてることを突っ込んでる。
 また、 「SME がいわゆる DVD 付きCDを再販から外してくる」との情報を(伝聞として)掲載してもいる。レコード会社の動きがこれから慌ただしくなりそうだ。

http://openscrap.net/oto/log/001150.html
「OTO-NETA: エイベックスがCCCD強制採用の方針を転換」


社長も変わったし、これぐらいやってもらわないとあきまへんな。といってもエイベックスさんのレコードはあまり買わないけどね。 前社長の残した最大の汚点である、輸入権の取り下げのためのロビイ活動でもやってくれるなら、大いに応援するんだが。

 『OTO-NETA』 はリンクが充実している。
 ソニーの話にも触れていて、「これが本当だとすると、東芝 EMI だけが取り残されるワケですね、ウシシシ‥‥」だって。同感です(笑)。

 さて 『OTO-NETA』 で引用されている、 『JETBIKINI.com Blog』 で示された見通しが衝撃的だ。

http://blog.livedoor.jp/jetbikini/archives/6913778.html
「JETBIKINI.com Blog:
 CCCD(コピーコントロールCD)廃止の一報」


情報筋によると、
今日本で氾濫している、 CCCD (コピーコントロールCD)ですが、近いうちそのほとんどが姿を消すことになるそうで。某大手レコード会社など揃って手を引くとの話。

 エイベックスの話、ソニーと話が続いて出てきただけに、動向を注目したいところである‥‥東芝 EMI の。

 話変わって、『OTO-NETA』 で「次のアクションが 9/29日 に有ると高橋健太郎氏は書いていたわけだけど」と引き合いに出していた、 『owner's log』では──

http://blog.livedoor.jp/memorylab/archives/6919628.html
「owner's log by Kentaro Takahashi:29日を待たず」


もう一度、言おうかな。
音楽ファンを犯罪者予備軍扱いするようなビジネスはもう終わりです。
日本の音楽ビジネスから、世界に先駆けて変えていこうぜ!

 ──キマってる!




 私の先行記事ではエイベックスの「プレスリリース」に拙いツッコミを入れておいた訳だけど、やはり他にもツッコミを入れたブロガーがいた。

http://blog.livedoor.jp/stargazer2am/archives/6925450.html
「( I can't )change the world:CCCD廃止への動きを見た日」


は?

当初の目的は、悪意なく行われているカジュアルコピーを防ぐこと で、音楽ファイルに関してはファイル交換ソフトを現在利用しているユーザー数は漸減傾向だから、一定の成果をあげることができたものと判断したの??
わたしにはよくわからない…
つまりCCCDは数多くの音源とアーティストのプライドとリスナーの神経と大切なCDプレイヤーを犠牲にした壮大な啓蒙活動だったというの?
だれか解釈おせーてください。

 いや、私にも解釈できません‥‥。

 今回のエイベックスの発表は、まだ新しい動きの僅かな部分しか明らかになっていないわけで(エイベックスにしても完全撤退を表明した訳ではないし)、変に喜びすぎたりしない方が良いんだろうなぁ‥‥って、気を引き締めさせてくれたのがここ──

http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/ecolin_profile/186
「今日のその2・・・の続き、エイベックスの件、独自な考察?」
( ふっかつ!れしのお探しモノげっき)



これが他のメーカーにどう影響する
かとなると、うーん、どうもそこらへんは
不透明のような気はするなー。
特に洋楽が、親会社が推進してる関係で
コントロールできない(らしい)
でいる東芝なんかはあんまり影響受けたく
ても受けられないところあるんじゃ
ないかなぁ・・・・ (中略)

ま、どのみち今後もこの辺の動きには
注視したほうが良いと思われ。

要は喜ぶのは・・・まだ早いかもしれな
いってことです・・・ハイ。

 ──同感です。
 ただまぁ、れしさんのその後の記事を読むと、ソニーの動向など続報が入ってきてから警戒感もほぐれてきた様子。

 警戒感と言えば、仮に 「CCCD」 が無くなっても、音楽業界が抱える問題が無くなるわけではないなぁ‥‥と思わされたのが 『VOX』 という Weblog ──

http://ks-cube.net/vox/archives/000631.html
「3 年目の CCCD : vox」

 ぜひお読み下さい。




 最後に、 『what's my scene?』 から少し多めの引用を。
 コメントしたくなった部分が結構あったもので。

http://whatsmyscene.blogspot.com/2004/09/cccd_17.html
「what's my scene? ver.6.1」
見出し「エイベックス、 CCCD の採用を弾力化」。



 どうにでも解釈できる文章から成り立ったプレスリリース(笑)。実際の商品展開がどうなるかを見てみないと判断のしようがない‥‥。

 (笑)。
 膝打っちまいました。

 早速、某巨大掲示板がどうなっているかのぞいてみたら、このAV Watchの記事を言質として、「これで、CCCDになるのはレコード会社側の意向ではなく、アーティスト側の意向になるから、レコード会社はCCCDで発売する時の責任を逃れられる」という主旨の解釈が書き込まれていた。確かにそういう受け取り方も出来てしまう訳で、これまで以上になかなか微妙な状況になるのかもしれない。

 なるほどそういう解釈もあるか‥‥。
 でも、対外的には「アーティスト側の意向」ということになる以上、今までよりアーティストの自覚が求められる所であるのも確かだよなぁ。
 ──自覚ないアーティストなら安心して不買できるわ‥‥なんてね。

 ロックなんて音楽聴いてると、アーティストに求めるのは音楽性だけじゃなくて、アティチュード(姿勢)も重要だったりする(もはや、そこに拘るのは少数派かも知れないけれど)。自分の名前で発表される作品に対してどこまで自覚を持っているのか、ということも含めて。だから今までも 「CCCD」 で作品を発売されることに甘んじている連中に好感は持てなかったわけだけど。
 少しはケンカしてみろよ、って。
 自分の考えを出してみろよ、って。
 それがアーティストってもんだろ、って。

CCCD廃止になり得る理由はいくつかあると思うけど、個人的には、先日あった、衆議院における「いわゆる『コピーコントロールCD』に関する質問に対する答弁書」に対して、政府がCCCDの返品を認めないレコード会社側の姿勢は消費者契約法上問題があるかもしれないという見解を示したのが大きいような気がする。ぶっちゃけた話、公に「悪徳商法である」と宣言されたようなものだからね(笑)。

 そうか‥‥。
 もし質問主意書への答弁が引き金のひとつだったのなら、やっぱ あれって重いものだったんだと改めて感心したりする。国会答弁と同じ扱いなんだから当然と言えば当然だけど。現実の国会答弁はアホなものが多いだけに‥‥。
 国の力を借りなければ自浄できない音楽業界って何? ──という気分にもなるけど。奴ら、消費者より国の方ばかり見てるってことよね。

 PS. 毎日新聞の記事で「ソニーミュージックでも『レーベルゲートCDをやめる方向で検討しており、いったんコピーコントロールなしの音楽CDにもどすつもり』であることを明らかにした」とある。こうなってくると、東芝EMIはどうするのか興味津々。あそこは、世界戦略の一環として本国イギリスのEMIが音頭をとっているから、日本だけの一存でCCCDを止めることは出来ないような…。もしかして、洋楽カタログ(当然ながらビートルズ&ストーンズを含む)だけCCCD続行というパターンになったりするのか?!

 これ、私にとっては悪夢なんだな‥‥聴いてる洋楽盤の多くが東芝 EMI 製だっただけに。しかも実は日本盤好きでもあった(過去形)。
 ビートルズ(ファミリー含む)とクイーンが特に好きなだけに、東芝が 「CCCD」 のままだと痛い‥‥まぁオリジナルは全部揃えてるからダメージは少ないけれど(これから買い集めていく人には同情申し上げます)。ビートルズの場合はリマスター盤の登場が期待されているんだけどなぁ。

 「輸入権」の問題とあわせて、まだ問題が解決しちゃいないってことよね。
 「CCCD」 が無くなっても、まだ価格競争のことや輸入盤のことが残ってる。
 ネット配信のことだって まだまだ先が見えない状態。
 多くの選択肢を守って、ごく普通に音楽が聴きたいって望みが叶うまでは‥‥。

投稿:by 暇人#9 03:15 午前 [「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.17

「エイベックス、 CCCD の採用を弾力化」(エイベックス・プレスリリース) ──強気の敗北宣言

 いやはや、大きな動きですな。
 『The Trembling of a Leaf』 (謎工氏の Weblog) 経由で、このエイベックスの方針転換を知った。

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0409/17/news027.html 「ITmedia ライフスタイル:
 エイベックス、CCCDの弾力運用を決定
 ——SA-CD、DVD-Audioを推進」
引用はこちらから。

http://blog.melma.com/00089025/20040917022131 「melma!blog [The Trembling of a Leaf]」
見出し「バスティーユ陥落」。
ネタ元。


 エイベックスは同社が音楽CDに採用しているコピーコントロール機能「CCCD」について、弾力的な運用を行っていくことを発表した。9月23日に発売される「SUPER EUROBEAT VOL.151」とDo As Infinityの「Do The B-side」は、CCCDではなくCD-DAで発売される。(中略)

 今回の決定について、同社ではその理由として「CCCD導入の目的をある程度達成できたこと」と「HDDミュージックプレーヤーが今後も大きく普及するであろうこと」の2点を挙げる。

 以前にも、謎工氏の記事の中で「今月末のavex経営陣一新により同社のCCCD撤退ないし大幅縮小が囁かれる」との記述があったので気にはなってたのだが‥‥それが現実のものとなった。まずは第一歩ってところか。
 他のレコード会社(特に私には、玉置浩二のソニーとビートルズの東芝 EMI が大いに気になる)が 「CCCD」 撤廃の方向に動いてくれることを希望する(まだエイベックスも完全撤退って訳じゃないのよね?)。




 エイベックス自身も「プレスリリース」を出している。

http://www.avex.co.jp/j_site/press/2005/press040917.html
「avex group プレスリリース」
見出し「エイベックス、CCCDの採用を弾力化
    〜あわせて次世代音楽パッケージ規格の採用を積極化〜」。

 これと、先の ITmedia の記事を読み比べながら思うところを述べたい。

 まず、エイベックスの言い分。

これは、著作権侵害行為に対する啓発活動が一定の成果を収められたことや、HDDミュージックプレーヤーなど新しい音楽の楽しみ方の広がりに対応していくためです。

 後半はまだ解る。その通りだものね。 iPod がここまで売れている中、エイベックスから発売された曲が聴かれないともなれば死活問題だ。
 問題は前半部。「啓発活動が一定の成果を収められた」?

 いけません、強がりは。
 「CCCD」 で売上が下がったんでしょ?
 CDを買う層を敵に回したんで、「輸入権」の時に(思いがけず)著作権への意識を「啓発」しちゃったんでしょ?
 ついでに公取委や国会も「啓発」しちゃったんでしょ?

 ──まぁ突いても詮ないところではあるが。
 社長が替わって方針を変えたとは言え、今までやってた誤りを素直に認められない“大人の事情”ってものがあるんだろう。あまりしつこくは問うまい。
 でも私はこの「プレスリリース」を“強気の敗北宣言”と名付けさせてもらったよ。

当社は、著作権の重要性を啓発し、悪意なく行われているカジュアルコピーを防ぐことを目的にCCCDを発売してきました。その結果、著作権侵害行為の実態等について多数の報道等がなされ、著作権の重要性と音楽の楽しみ方についての論議を巻き起こしました。(中略)これらの状況を総合的に評価すると、当社がCCCDを発売するに至った当初目的に対し、一定の成果をあげることができたものと判断できます。

 私が次に目を付けたのがここだ。
 「多数の報道」「論議」。これらは本当に、充分に行なわれていただろうか?
 報道に関して言えば、去年までは少なくともエイベックスや日本レコード協会の言い分を垂れ流すだけだった。今年に入ってから、著作権法改悪にまつわる反対運動が盛り上がる中でようやく 「CCCD」 についての報道がなされるようになったのではなかったか。
 また、「論議」もそうだ。 「CCCD」 の欠陥については発売前から論議されてきた──音楽ファンの間では。しかしそれにエイベックスは参加しようとしていたか? 結局一方的に再生保証を切り捨て、一方的に欠陥商品をバラ撒き、一方的にそれをやめようとしているだけではなかったか。
 はっきり言えば、 「CCCD」 に「成果」なんてものは無い。国内の音楽市場が縮小し、アジアへ進出しなければやっていけない状況にまで自ら追い込んでしまっただけ。

 このあたりは ITmedia がさりげなく突っ込んでいる。

CCCDは正規の音楽CD規格(CD-DA)ではないため、プレーヤーへ与える影響や音質に関しての不安も解消されていなかった。

 ──エイベックスは、結局この問題には最後まで頬被りだということやね。




 さて。 ITmedia の記事の中に気になる部分が。

 同社では今後、スーパーオーディオCD(SA-CD)やDVD-Audioの導入を積極的に進めるとしており、9月29日に発売される浜崎あゆみの新譜はSA-CDおよびDVD-Audio(いずれもCD-DAとのハイブリッド版)が用意される。

 なぬ。 「SA-CD および DVD-Audio (いずれも CD-DA とのハイブリッド版)」ですと?
 ‥‥ SACD はともかく、 DVD の方は Dual Disc ってことかい?
 でもあれは CD-DA とのハイブリッドとは呼べない仕様だったはずだが(CD“互換”部分は CD-DA の規格を満たさず、フィリップスからライセンスを拒否されている)。

 ──そう思ってたら、答えはエイベックスの「プレスリリース」にあった。

 あわせて、本年9月より、次世代の音楽パッケージ規格であるスーパーオーディオCDやDVDオーディオを積極的に採用していきます。スーパーオーディオCD ではCDとの、DVDオーディオではDVDビデオとのハイブリッド仕様にするほか、5.1chサラウンド対応の音源を収録するなど、同じ音楽コンテンツを複数の様式でラインアップすることが可能となります。

 ああ、 DVD オーディオは DVD ビデオとのハイブリッドね (DVD ミュージック規格って訳だ)。納得。
 要するに ITmedia の誤報か。

投稿:by 暇人#9 08:17 午後 [「CCCD」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.15

ビートルズの話題、3発目 ──ジョン=レノン 『Rock 'N' Roll』 の動向

 ──ビートルズの話が続いているついでに。

 前に、うちでも採り上げたジョン=レノンのアルバムの話。

http://himagine9.cocolog-nifty.com/kitaguni/
2004/08/__cccd.html

「試される。(ココログ mix):
 これってどうよ? ──ジョン=レノン新盤も
 『CCCD』だは、輸入盤は高いは」


 ジョン=レノンの新盤が発売されるらしい。それも2枚同時。1枚はギター「弾き語り」のデモ音源集(ただし 16曲中9曲は 『John Lennon Anthology』 で既発)、もう1枚は 『Rock 'N' Roll』 のリミックス。(中略)
 アマゾンでは 『Rock 'N' Roll』 のUK盤が予約受付している。しかし 2988円ってどうよ? 高すぎやしないか。

 ──その後 調べてみたら、アマゾンで英盤を値下げしてた。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/
B0002X4TRA/249-4159675-2795558

「Amazon.co.jp: 音楽:
 Rock 'N' Roll [ORIGINAL RECORDING REMASTERED]
  [FROM UK] [IMPORT]」

 2280円 とくらぁ。
 まだちと高い気がするけどね、英盤だから仕方ないか。
 問題は米盤の方なのだが‥‥いつ買えるようになるのか(それとも買えないのか)。いまだに amazon の検索には出てこない。

投稿:by 暇人#9 05:36 午前 [The Beatles, 「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.09.12

ブロガーから声を挙げる 『Music Watchdogs (音楽の見張り番)』

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 「輸入権」問題を追い続けたブロガーたちが、新たな Watchdog サイトを立ち上げた。その名も 『Music Watchdogs』。

http://watchdogs.himajin.jp/
「Music Watchdogs」

 このサイトは、アーティスト・音楽産業・リスナーの三者が共にハッピーになる状況を目標に、音楽を愛する人達の力で健全な音楽シーンを活性化させ、良い音楽を楽しみたいと願って集まった有志によって運営されています。

 立ち上げに参加したメンバーが、『いかんともしがたい』『音楽配信メモ』 『OTO-NETA』 『facethemusic』 などの管理人さん達で、私がいつも読ませて戴いている錚々たる面々(勿論ここで上げていない人たちも、たびたび読ませて貰ってますよ)。
 こういうプロジェクトって、今後が楽しみで震えが来るね(武者震いってヤツかね)。

 また、名前が 『Watchdogs』 と複数形になってるのがミソで、こんな意味なんだとか。

私たちは、そうした想いを共有するリスナー有志でこの Music Watchdogs を立ち上げました。個人の運営ではどうしても偏りが出ますし、より広い視野でこの問題に取り組んでいきたいと思ったからです。WatchDogs と複数形になっているのはそのためですが、もしあなたが同じ想いを持っているなら、あなたも Music WatchDogs のメンバーです。どんどん論議にご参加下さい。トラックバックやリンク、または、情報提供なども大歓迎です。

 集団作業の成果なのか、開設時におけるサイト内容の充実ぶりが見事。「輸入権」「今迄の流れ」「著作権」 「CCCD」 と、この問題で押さえておくべき事柄が解りやすく説明されている。この問題を人と話すときは〈このサイト読んでおいて〉で済むなぁ、きっと(プリントアウトして読ませるのも良し?)。
 『海外盤CD輸入禁止に反対する』サイトが果たしたような、監視運動のポータルサイトという位置付けになるのかな(と言うか、そう作り上げていくのも我々リスナーひとりひとり次第‥‥)。リスナーサイドからこうして動くことは重要だよね。だって我々自身に深く関わる問題なんだから。
 頑張ってください。そして、頑張りましょう。

投稿:by 暇人#9 02:29 午前 [「CCCD」, 「輸入権」問題] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.08.28

これってどうよ? ──ジョン=レノン新盤も 「CCCD」だは、輸入盤は高いは

 『Let It Be... Naked』 以来、久しぶりのビートルズ関連の話題。──また 「CCCD」 がらみだってのが泣けてくるが。

 ジョン=レノンの新盤が発売されるらしい。それも2枚同時。1枚はギター「弾き語り」のデモ音源集(ただし 16曲中9曲は 『John Lennon Anthology』 で既発)、もう1枚は 『Rock 'N' Roll』 のリミックス。

http://www.toshiba-emi.co.jp/beatles/
news/news20040826_a.htm

見出し「John Lennon Acoustic
    ラヴ 〜アコースティック・ジョン・レノン
    9月29日 日本大幅先行発売決定!!」。
(THE BEATLES 日本版公式サイト)
http://www.toshiba-emi.co.jp/beatles/
news/news20040826_r.htm

見出し「JOHN LENNON ROCK'N'ROLL
    ジョン・レノン ロックンロール
    <リミックス&デジタル・リマスタリング>」
(THE BEATLES 日本版公式サイト)

 上のリンクを見て戴ければ判ると思うのだが、日本盤はやはり 「CCCD」 である。そして 『Acoustic』 の方は「日本大幅先行発売」とのこと。東芝 EMI め、相変わらずの姑息さよ。

 さて、私が 「CCCD」 を買うことは絶対に有り得ないので、例によって輸入盤を探すことになろう。規格準拠盤で発売されるか まだ判らないけれど。
 タワレコ・アマゾン・ HMV のサイトで調べてみる。 『Acoustic』 の方は「日本大幅先行発売」だけあって、どこも輸入盤の予約を受け付けていない。検索結果は以下のリンクで見て戴くと早いだろう。

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfSearchResults.jsp?
keyword=ArtistId&SEARCH_GENRE=ALL
&entry=174569&GOODS_SORT_CD=101

「@TOWER.JP -SearchResults」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/
index=music-jp&field-keywords=ジョン%20レノン/
ref=xs_ap_sai1_xgl15/249-4159675-2795558

「Amazon.co.jp: 検索結果 音楽: ジョン レノン」
ここから「リリースの新しい順番」で並べ替えて下さい。
http://www.hmv.co.jp/search/artist.asp?
artistcode=000000000006149

「HMV - Search - Artist - John Lennon」

 パッと見ただけでも三者三様な感じである。
 まずタワレコは輸入盤のデータは載せていない。やはり新発売輸入盤の予約を受け付けない気でいるのか。「ユーザーズ=レビュー」では早くも 「CCCD」 に対する苦情が。
 アマゾンでは 『Rock 'N' Roll』 のUK盤が予約受付している。しかし 2988円ってどうよ? 高すぎやしないか。ところで、日本盤の予約を受け付けてないのは何故? (後日注:その後、日本盤の予約受付も開始した。もちろん 「CCCD」 の表示付きである。 2004年9月10日追記。)
 HMV では日本盤2枚を扱っているのは当然だろうが、 『Rock 'N' Roll』 のUK盤も入荷するようである。価格が 1890円! やっぱりアマゾンのは高すぎるって訳かい。しかし HMV に飛びつくのは早計である。問題があるのだ。

 HMV のサイトによれば、 『Rock 'N' Roll』 のUK盤も 「CCCD」 のようなのである。とすれば、アマゾンでのUK盤も同様の可能性がある。注目すべきは米盤ということになるだろうが、これの情報はいつ出てくるだろうか。
 Ricky Fante や Velvet Crush の時とは違って、私も当事者なんで気合いの入り方が違ってしまうのは否めない所ではあるのだなぁ。勘弁してね。

投稿:by 暇人#9 12:00 午前 [The Beatles, 「CCCD」, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004.08.14

米国じゃ 「Dual Disc」 なる製品が提案されているらしいのだが‥‥問題山積

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/09/news003.html
「片面がCD、もう片面がDVD ——『DualDisc』の抱える課題」
(ITmediaニュース)
▲ 元はロイターの記事。

 レコード売り上げアップを狙い、1枚でCDも DVD も楽しめるという 「Dual Disc」 なる商品を売り出そうとしている米国レコード業界の話。製造技術ライセンスの問題で市場投入の先に暗雲が。

 記事によれば、米国では音楽レコード売り上げが回復基調にあるという。その理由として「海賊行為の取り締まり強化」と、 iTunes Music Store などの「合法 Web 音楽サービスの成長」が挙げられている。記事には無いが、いくつかの会社でCDを値下げした効果も間違いなくあるだろう。
 米国ではCDにボーナス DVD を付けることで売り上げを伸ばしているという事情もあるという。こういうやり方で客を釣ろうというのは日本でも同じか。CDと DVD を貼り合わせたような 「Dual Disc」 はその延長にある発想のようだ(さらに言えば、 SACD のハイブリッドディスクに対抗して DVD 陣営が打ち出したのが 「Dual Disc」 規格の策定ということになるらしい)。
 これを商品化するのにハードルがある。製造技術に関わるライセンス契約について話がこじれてしまっているというのだ。それは 「Dual Disc」 の名称そのものにも関わる。権利者側は 「DVD Plus」 のライセンス下で発売されねばならないと主張している。
 はてさて、どうなることやら。

 「Dual Disc」 にまつわる問題点はもう一つある。記事の中にこんな段落があった。

 CDのロゴをライセンスしている蘭 Philips Electronics の広報担当の説明によると、同社は、レーベル側がCD面の「読み込みエラー」に関する責任を負うと保証しない限り、CDのロゴをハイブリッドディスクに使用することを拒否するという。

 DVD と貼り合わせているのは、どうもCDではないらしい。 「Dual Disc」 化のどさくさに 「コピー防止機能」付加する気でいるのか。それとも製造上の問題なのか。
 実は、こっちの問題の方が私は気になるのだ‥‥。




【参照 URL】

 「Dual Disc」 でググってみると、意外にこの語を扱っている日本語のページは少ない。詳しいことはリンク先を読んで戴くとして、一部を引用しておこう。

http://mochintosh.cside.com/mMM_diary/mMM-diary.cgi?date=2004.07.29
「mMM v 3.0 Diary」


 こ