2005.08.06

iTMS で音楽散歩

 iTMS 日本版が始まって3日目になるわけだが、あれ油断するとハマるんだよなぁ。アレあるか、コレ無いか、なんてやってるうちに時間が経つし、いったん試聴を始めると 30秒 ずつとは言え どんどん聴いてしまう。で、思わず買いそうになってしまう。
 あぶないアブナイ。また危うく買ってしまいそうになった。

 iTMS で曲を買いすぎないように、私が自分に課しているルールがある。まず、アルバムを買わないこと。で、ひとつのアルバムから3曲以上買う時には、CDを買うかレンタルするかをも選択肢として意識すること。もっと具体的に言えば、近所のレンタル屋にあるか調査する、とりあえずアマゾンで検索してみる──みたいな感じだ。そうすれば多少は効率のいい入手方法が見えてくるかもしれない。
 しかしね。やっぱあるわけよ。欲しくなるアルバムが。アマゾンでは検索にかからないし、レンタル屋で扱ってる見込みの無いやつ。中古でマメに探せば見つかるのかも知れないけど、そこまで多く流通してるかは期待できないという。

 そうした制約を自らに課して、いろいろ探してみてはいる。さながら音楽散歩。
 サディスティック=ミカ=バンドがある。名前は知ってたけど、ちゃんと聴いたことは無かったな。大貫妙子も出てきた。これもきちんと聴いたこと無かったな。八神純子が出てきた。ああ、少しは聴いたことあるけど、自分でCDは持ってないな。遊佐未森もある。私が知ってるアルバムは配信されてないけど。ザバダックもある。でも初期の東芝作品だけみたいだな。大竹しのぶ? カヴァーアルバムらしいけど、何か興味を惹かれるラインナップ。
 そんな中で私が思わず声を挙げたのが、森園勝敏。東芝 EMI から 1991年 に発売されたソロアルバムが1枚だけ配信されている。検索にかかったのはもう1枚、 PRISM のベスト盤。欲しくなってきたぞ‥‥そのうち買おう。
 そうこうしてるうちに、ある名前が目に飛び込んできた。衝撃だった。 

 ──日高晤郎
 おお、そこまで配信してるのかよ、東芝は!




 私が北海道に引っ越して来て、数少ないメリットのひとつが『日高晤郎ショー』 (STV ラジオ)を聴けるということだ。人数限定でネット配信もしてるらしいのだが、私は東京に住んでいる間は全く耳にすることがなかった。ほぼ9年ぶりぐらいにこの番組を聴いた時なんて、自分が北海道に戻ってきたという実感が湧いたものだよ。「ああ戻ってきたんだ」と。
 その後、『ちょびっと試される。』あたりでも何度かネタにしてる「ほ・ほほほの北海道」を入手してみたりで、急に日高晤郎に傾倒した私なのだが、それに拍車をかけたのが廿楽正治・著『もう書いてもいいですね。』だった。これの一節に日高晤郎の話が出てくるのである。

 この頃、日高晤郎さんが快挙を成し遂げていた。民放連の娯楽部門の作品の中で、その年の最高の栄誉を、自作の語り「峠道」で受賞したのだ。日高さんはラジオの部で、テレビの部は、タモリさんの「今夜は最高」であった。
 以前から、日高さんの話芸を、ラジオ番組そのままをレコードに残しておきたかったので、このきっかけで企画を出した。STVホールに日高さんのファンを集め、「ウィークエンド・バラエティ、日高晤郎ショー」の番組をライブで収録した。
 (中略)番組のエンディングテーマソング「街の灯り」も本人の歌で収録し、お喋り歌をファンの皆様に堪能して頂くというアルバムが完成した。「北の語り部」というタイトルをつけた。北海道だけで一万枚を売り上げ、すぐに続編を前回と同じスタイルで作ったが、二作目なので話芸をたっぷり聞いてもらおうというテーマで趣向を凝らした。

 これを読んだ時に、無性に聴いてみたいと思った。
 日高晤郎に関しては、その語りを聴くたびにウムウム唸る私ではあるが、正直な話、それほど熱心と言えるファンでもない。だからこのアルバムの存在も知らなかったし、また現物を見たことも無かった。
 で、 iTMS の話に戻る。見つけてしまったのである、ここで。

 『北の語り部』。上の一節で言及されたアルバムと同内容なのかは判らない。配信されていたのは、語り中心の『北の語り部』と歌もの『泣きたい時に』だ。これの詳細は私に判らない。しかし欲しいぞ欲しいぞと購買欲がムラムラ起こってきたのである。
 まぁ、まずもちつけとばかりに試聴してみる。今に比べれば声がだいぶ若い。アルバム買いだと、1枚あたり 1500円 である。悪くない値段だ。 2000円 だったらパスしてたな。たぶんレンタルに無いだろうし、新品で買うのも困難だろう。現に、アマゾンでは全く検索にかからなかった。

 う〜ん‥‥。
 ──買うか! そう決めれば話は早い、 iTunes Music Card の追加を買いに(笑)出掛けたのであった。

 ああ、まさか iTMS 日本版開始後 数日のうちにアルバムを買うことになろうとは。あれほどアルバム買いするなと自分に言い聞かせてたのに。しかもアルバム買い第1号が日高晤郎かよ。──いい記念になったよ。
 購入後、例のアルバムについてググってみたら、他の音楽配信でも既に売られてたことが判ったんだけどね。なるほど、それで東芝が iTMS の配信ラインナップに入れたのか。私は、 Mac で使えるのが iTMS だけだから、今まで他の配信を全然調べたことがなかったけど、 iTMS の邦楽ってこういうケースばかりなんだろうな。

 しかしアルバム2枚で 3000円 か‥‥。新品のCDを買うときはもう少し慎重になるよなぁ、たとえ 1500円 のやつを2枚買うにしてもさ。




 ちなみに、日高晤郎のアルバムを買うまでは、つとめて抑制的(笑)に曲を買ってたりする。こんな感じで──

●愛のメモリー / 松崎しげる "Time"
●酒場の金魚 / 香田 晋 "香田 晋 2003全曲集"
●惚れたぜ Harajuku / アルファ&スチャダラパー "惚れたぜ Harajuku"
●不知火 (Kagami Remix) / アルファ&スチャダラパー "惚れたぜ Harajuku"
●花 / 石嶺聡子 "Ballad Song Stories"

 上の1曲目はあまり突っ込まないでおくれ。いろいろ話題になってるところで、そう言えばきちんと聴いたこと無かったなぁと思い買った次第。“祭り中”だってのも勿論あるけど(笑)。
 「酒場の金魚」は、発売当時にラジオでヘヴィローテーションされてた曲。聴いて大笑いしたものだよ。たぶん香田晋は他に買わないだろうし、レンタルもしないだろうかってんで iTMS で買ってみた。
 アルファ&スチャダラパーのシングル(2曲)は、CDで買おうかどうしようか迷ってたところだったんだよね。これはシングルで買うより iTMS の方が遙かに安い。試聴もできたついでに、さくっと購入。
 石嶺聡子の「花」は、曲は言わずと知れた有名曲。彼女のヴァージョンは私の学生時代にヒットしたもので、ふと懐かしくなって買ってみたのだ。ちなみにCDでは加藤登喜子のヴァージョンを持ってたりするんだが。さらに余談だが、私が初めて聴いた「花」は、河内家菊水丸のだったりする。

 1曲ずつ買える iTMS (に限らず音楽配信全般に言えるか)は、日本のシングル市場に大きな影響を与えるだろうと元もと言われていたけれど、上に挙げた購入楽曲を見るとそれが改めて実感される。
 特にアルファ&スチャの辺りなんか、2曲入りCDシングルだと 1000円 してた。それが iTMS だと 300円 だもの。これくらいだったら、確かにレンタルよりは高いけど、さほどそれを気にする額でもない。むしろ、いつでも、確実に、この場で、すぐさま聴けるようになるのがありがたい。私が良く言うところの「利便性が勝る」ケースだ。
 iTMS はレアトラックを集めるのにも最適である。1曲か2曲のレアトラックのために、CD1枚(ないし2枚)を買わされるケースが今までは少なくなかったけれど、 iTMS だとそれを狙い打ちして集められる。例えば、私個人の話なんで恐縮だけども、安全地帯あたりだと私はオリジナルアルバムを全部持ってるから、あとはレアトラックの収集だけをやりたい訳だ。例えばシングル版で別ミックスだったのを集めるとか。あるいはヴォーカルだけを抜いた「カラオケ」なんてのもある。
 そうしたレアトラックがピンポイントで入手できるようになれば、CDだけに無駄な金を注ぎ込むことが減る。その浮いた分でどうするかっていうと、玉置浩二(笑)のライヴに行くわけですよ。CD購入費が浮いても、かならず音楽に注ぎ込むんだって。それが“音楽ジャンキー”の生態なんだから。
 基本線、俺たちが金を落としたいのはアーティストに対してであって、レコード会社に対してではない。濡れ手で粟のアコギな商売をしたいレコード会社からすれば歯がゆかろうが、音楽業界全体を考えれば、金の流れの正常化が進む契機だと思う。音楽ファンが自分の手で、金を落とす対象を選択できるようになるのは大歓迎だ。

 ようやく、 iTMS の上陸で時計の針が動き出した気がするよ。

投稿:by 暇人#9 07:41 午後 [iTMS, また買っちゃった] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005.08.05

安全地帯・玉置浩二ファンのための iTMS 配信曲ガイド

 アップルの iTunes Music Store (以下 iTMS) が日本でサービス開始の運びとなった。この配信曲の中に安全地帯の作品も含まれている。ユニヴァーサルが楽曲提供に応じたのに伴うものだ。まぁ後で書くように、安全地帯のオリジナルアルバムが配信されている訳ではないのだが‥‥。
 そこで、 iTMS 日本版開始時点での取扱い安玉作品についてお伝えしたい。

 他でやってるかも知れないけどね。そこはそれ、我が道を逝く私ならではの視点を含めるということで。いつものようにビシビシ行きますぜ。

 まず、 iTMS の概要・使い方はこちらを参照のこと。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050804/itunes.htm
「いよいよ日本でスタートしたiTMSを試す」
(AV Watch)

 iTMS の決済はクレジットカードかプリペイドカード(アップル製品を扱っている量販店などで入手可能)で行なう。使い方の説明をするのが本稿の目的でないので、わからない人は上のリンクをよくお読み下さいまし。画面キャプチャー入りで解りやすく説明してあります。
 なお iTunes と QuickTime を使えるパソコンでないと iTMS は利用できないのでご注意あれ。 OS X (Jaguar 以降) か Win XP に限られまする。詳しくは上のリンク参照のこと。




■【そもそも論: iTMS を使うときの注意】

 ちょっと“そもそも論”をやっておくと、 iTMS は音楽配信サービスであって、パッケージの通信販売ではない。つまり、少なくない額の金を取られても、入手できるのはデータだけ。CDのような現物は無いし、歌詞カード・ブックレットも無し。一応、アルバムジャケットにあたる「アルバムマーク」の画像がファイルについている (iTunes を使うと画面に表示できる)。しかし解像度は特に高くはなく、現物の代わりとなるようなものではない。
 じゃあ何故 iTMS の日本版を音楽ファンが望んでいたかというと、その利便性にある。まず、曲がカタログにある限り、いつでも購入できる。CD屋などの開店時間に束縛されない。で、値段が(一応)安い。CDパッケージを買うよりはね。データだけだから価格を抑えられるのだ。それでも高いって人はいるかも知れないけど(これについては後述)。そして、店頭では扱っていないもの(品切れ盤や廃盤)も入手可能になる可能性がある。あくまでもカタログにあるか無いかだけど。
 正直な話、理想どおりとは行っていないのが現状なのだが、今後の音楽配信の発展によっては夢が広がるのである。CD流通の閉塞を考えると、えらい差なのだ。

 iTMS で曲を買う人はどういう人か。誤解を恐れずに書いてしまうと、曲は聴きたいけどパッケージで買うまでもないと考えてる人だ。もちろん細かいことを言えば、曲によって買い方を変えてくるだろうし、店頭で入手できない曲を iTMS で買うということもあるし、店頭での価格があまりに高くてパッケージを買う気がしないこともある。しかし全部ひっくるめてしまえば、パッケージに固執しないか妥協できたということだ。
 そこで考えてほしいのだが、日本にはレンタルCDがある。手頃な値段で、とりあえず曲を聴くことができる(人によってはコピーしたりするんだけど)。これは今まで、パッケージを買うことの代替として使われてきた。もちろんパッケージそのものは手に入らないけど、曲のデータだけは入手できた訳だ。 iTMS はこのパッケージ購入とレンタルCDの中間にある。価格についても、この中間にある。
 だから、 iTMS を使うときにはコスト意識を常に明確に持っていないと、実はレンタルで借りた方が安かった、最初からパッケージで買った方が安くあがったなんてことも頻繁に起こり得るのである。これには本当に注意が必要だ。

 あえてここで書いておく。
 iTMS はアルバム買いするためのサービスではない。
 1曲単位で曲を買うためのサービスなのである。
 (iTMS 独自企画とか、独占配信曲とか、例外はあるけれども。)
 アルバム単位で買おうと思ったら、ちょっと落ち着いて考え直してみてほしい。そのアルバムはレンタルで扱われていないだろうか? もしレンタルで聴けるのなら、そっちを利用したほうが遙かに安い。 iTMS は1曲 150円から 200円。アルバムとなると、少し値段が安くなって 1500円から ということになる(これは収録曲数によって加減される。が、十数曲収録のアルバムの多くは、 10曲分の 価格で入手できる)。 iTMS は他のサービスと比べても格段に安いのだが、それでもレンタルでアルバムを借りた方がはるかに安い。
 パッケージを買うにしても、もちろん新品で買うという選択肢もあるけど、中古CDという手もある。そうやって考えると、この 1500円 という価格が安いものではなく、微妙な線であることに気づくはずだ。
 とあるアルバムから1・2曲を買うくらいなら、まだしも利便性の方が勝る。これが3曲以上となると考えた方がいい。
 もちろん、レンタルに無かったり、廃盤で中古でも出回ってなかったり、新譜なんだけどやたら高いって場合には iTMS の出番だ。ただ、安全地帯の場合はそういう場面にあてはまらなかったりするんだよねぇ‥‥(そもそもオリジナルアルバムが配信されていないし)。

 価格面で言えば、邦楽の多く──特に安全地帯関連は皆 200円 なのである。はっきり言って高い。ユニヴァーサル(キティもこれの傘下)も寝ボケたことをやってる。今どき、安全地帯で 200円か? さほどプロモーションをやっていないクセして、こういう殿様商売でどれだけ売れるというのだろう。まず聴いてもらって、そこから将来のセールスに繋げるという発想が奴らにはない(ま、ソニーやファンハウスは参加すらしちゃいないのだが)。
 今はまだ買うのを思いとどめて、価格が 150円 に下がるのを待つのも手である。きっと価格競争で下げざるを得なくなるだろう。主に洋楽がこの価格なのだが、邦楽でも 150円 のものがある。売上に有意差がつけば、きっとユニヴァーサルも戦略を変えてくるだろう。ただし、その頃に安全地帯楽曲の配信が終わってる可能性(あくまでも可能性)もあって悩ましいところではあるが‥‥。

 ともあれ、この原則は覚えていて損はない。

●iTMS では1曲買いすべし。
●買う曲がアルバムの多くを占めるようになると、
 アルバム単位で買った方が安い。
 が、レンタルCDや中古CD・新品CDの価格を考慮すべきだ。
●他の入手方法より利便性が勝ると判断できたときに
 iTMS を利用すべきである。




■【iTMS での安玉ラインナップ】

 さて前置きが長くなってしまったが、ここから本題。
 iTMS で扱われている安全地帯・玉置浩二の作品(アルバム)は次の通りである。

●『The Very Best of 安全地帯』
●『メモリーズ』
●『安全地帯・玉置浩二ベスト』
●『Stardust Rendez-Vous』
●『One Night Theater』

 ──如何だろうか。
 いまCDとして流通しているというよりは、ちと古めのラインナップである。どちらかと言えば、店頭では入手困難かもしれない(もっと入手困難なのは安全地帯のオリジナルアルバムだったりするが。笑)。

 簡単に解説を加えておくと、『Very Best 〜』 は安全地帯のヒット曲ばかりを集めたベスト盤。『メモリーズ』は松井五郎選曲というのが売りだったバラード集。『安全地帯・玉置浩二ベスト』はその名の通り、安全地帯・玉置浩二のベスト盤をカップリングした(ことになっている)もの。選曲に癖がある。
 『Stardust Rendez-Vous』 は安全地帯と井上陽水のジョイントコンサート (1986年) を収録した作品。 『One Night Theater』は安全地帯が上昇気流に乗っていた頃のライヴ (1985年) を収録した作品。

 こうして見ると、曲が限定されているという部分を大目に見れば、実はバランスのとれた配信だと思われる。ヒット曲を聴きたい人は 『Very Best』 を、アルバム収録の名曲を聴きたい人は『メモリーズ』や『安・玉ベスト』を、ライヴを聴きたければ残りの2枚だ。このライヴ2作品は、安全地帯ライヴ関連作の中でも出来の良い方である。
 うむ、なかなか考慮のあとが感じられるラインナップだ(これに関しては関係者を褒めてもいい)。一番いいのはオリジナルアルバムをすべて配信することなんだがねぇ(これに関しては関係者に猛省を促したい)。

 ところが、これらを iTMS で買うのが適切かというと、そうではないのだ。その理由はアルバム毎に述べていく。そして、もし iTMS で曲を買うなら、どれがオススメかについても述べていきたい。




■【暇人#9流、 iTMS での安玉の買い方】

 まず iTMS へのリンクを示し、もしアマゾンで扱いがあればそれへのリンク、また代替となる作品があればそのリンクも示す。


http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playListId=76118511
『The Very Best of 安全地帯』
1曲 200円、 アルバム 2000円。
THE VERY BEST of 安全地帯
B00005L946安全地帯

ユニバーサル・シグマ 2001-06-21
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コンプリートベスト
B0007OE36G安全地帯

ユニバーサルJ 2005-03-23
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 『The Very Best of 安全地帯』については、既に市場で代替品が出回っている。『コンプリートベスト』がそうだ。こちらは2枚組のため、少し値が張るように見えるが、その収録曲の充実は 『Very Best』 の比ではない。しかも 『Very Best』 の主要曲は『コンプリートベスト』にまるまる収録されているのだ。
  『Very Best』 には 『Remember To Remember』 『安全地帯 VII』 『安全地帯 VIII』 の頃の楽曲が収録されておらず、キティ時代全期のシングルA面を網羅したのは『コンプリートベスト』が初。買うには高いという人はぜひレンタルで聴いて戴きたい。『コンプリート〜』の方がオススメである。
 よって、 『Very Best』 は iTMS でアルバム買いするほどの価値はない。何か聴きたい曲がわずかだけあった場合に利用されたい。ちなみに推薦曲は「ワインレッドの心」と「恋の予感」。いずれも安全地帯を代表するヒット曲であり、今も玉置浩二がライヴで披露する曲である。この曲のイントロがかかったときに声を出せば、とりあえずライヴは盛り上がる(笑)。

 さてさて。今までの話とは別に、このアルバムには曲者が紛れ込んでいたりする。「抱きしめても」「つぶやき」の2曲だ。オリジナルアルバム・シングルでは発表されてはおらず、このアルバムでしか聴けないのである。安全地帯デビュー直後に録音された(当時の)未発表曲だ。これはマニアしか買おうと思わないような曲ではあるが、試聴して気に入りそうなら是非購入いただきたい (後で 『Very Best』 をCDで購入するのでない限り、損にはならない)。
 最後に、マニアの叫び。こういった2曲を入手するために iTMS はあるのだ! たった2曲のためにCD1枚買わされるなんてバカらしい(私はその買わされたバカ)。本当なら、1曲単位で買うべきものなのだ! iTMS 万歳!

 ──次。


http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playListId=76122483
『メモリーズ』
1曲 200円、 アルバム 2000円。
memories(メモリーズ)~BALLAD SELLECTION
B00005FDNW安全地帯

キティMME 1996-04-25
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Goro Matsui&Koji Tamaki Ballad Collection Only You
B000065EBF安全地帯 松井五郎 星勝 RANDY KERBER

ユニバーサル・シグマ 2002-05-29
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 『メモリーズ』は、松井五郎(安全地帯の作品の多くで作詞を担当)による選曲とされるバラードベスト。なかなか味わい深い曲が並んでいるのだが、これにも代替品がある。アマゾンへのリンクとして上に挙げた 『Goro Matsui & Koji Tamaki Ballad Collection Only You』 がそれだ。前者は1枚組(それであの価格は殺人的である)、後者は2枚組。そして、これが肝心なのだが、前者に含まれた安全地帯作品は全部 後者に収録されている。
 ということで、『メモリーズ』は購入するにおよばない。 『Only You』 をCDで買うか、レンタルすることをオススメする。
 1曲単位で見るなら、 「あなたに」 「Friend」 あたりがオススメである。ただし、この2曲は 『Very Best』 にも収録されてるんだけどね‥‥(なお、後者は『コンプリートベスト』に収録されているが、前者は収録されず)。
 iTMS においては、シングルヒットではない名曲を聴くための位置付けなんだろうから、何かの話題で「これが良いよ」なんて話になったら、試聴してみるのは良いかもしれない。ただ、繰り返すけど、レンタルにすべき作品だと思うな。

 ──次。


http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=77804935
『安全地帯・玉置浩二ベスト』
1曲 200円、 アルバム 3200円。
安全地帯・玉置浩二 ベスト
B00005FDMA玉置浩二 安全地帯 安全地帯 松尾由紀夫 松井五郎

キティMME 1994-08-25
売り上げランキング : 48,015
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 な、舐めとんのんかワリャア!
 すみません、興奮してしまいました。
 『安全地帯・玉置浩二ベスト』と銘打っておきながら、 iTMS では玉置ソロ曲を含めていないことに今気づいた。これは詐欺だ! それで 3200円 ってのは酷すぎるぞ。
 ちなみにCDで発売されていた同タイトルは2枚組だった。1枚目が安全地帯 (iTMS での配信楽曲と同内容)、2枚目が玉置浩二ソロという趣向だった。その内容の半分しか iTMS で配信していないということだ。そんなんで 3200円 の価値はあるのか? ある訳がない。
 そもそもこの編集盤には買う価値が無いと思うので、収録曲を1曲買いするのに利用してくださいまし。ちなみに安全地帯のベスト盤としては『コンプリートベスト』、玉置浩二のベストとしてはライヴ盤ですが 『LIVE!! 「今日というこの日を生きていこう」』をオススメしておきます。CDかレンタルでどうぞ。
 1曲買いのオススメも特にありません。 「Happiness」 とか 「夢のつづき」などが私個人としては好きなんだが、選曲がマニアックすぎて、他人様にお薦めできるかどうか‥‥それに他の曲も同じくらい好きなもので(オリジナルアルバムを持っている人間にとっては、この編集盤は意味が無いのですよ)。

 ──次。


http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=76116438
『Stardust Rendez-Vous
 Yosui Inoue / Anzen Chitai Live At Jinguu』
1曲 200円、 アルバム 2000円。
スターダスト・ランデヴー
B00005FDLN井上陽水 安全地帯 安全地帯 井上陽水

キティMME 1992-11-21
売り上げランキング : 21,828
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スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮
B00013YRVO井上陽水・安全地帯 井上陽水 安全地帯 松井五郎

ユニバーサルインターナショナル 2004-01-28
売り上げランキング : 19,896
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 『Stardust Rendez-Vous』 は、アルバム買いする価値のあるライヴ盤である。しかしそれは iTMS ではなく、CDで、という意味だ。安全地帯史上において(そしてたぶん井上陽水史上において)最もロックしてるライヴアルバムだ。特に、クライマックスでの激しさったらない。バンドとしての安全地帯がどれだけパワーの持ったものか、決して歌謡曲の枠に収まらないことが一聴して解るはずである。
 代替として DVD のリンクも挙げておいた。CDとは微妙に選曲が異なるのだが、クライマックスの聴き所はきちんと押さえてある。値段の面で見ても、 iTMS で(データだけのために) 2000円 払わされるのはバカバカしい。
 1曲単位で見れば、「夕立」「夢の中へ」「飾りじゃないのよ涙は」「夏の終わりのハーモニー」がオススメ。これだけで凄さは充分解る(ただ、4曲買えば 800円か。レンタルの方がいいと思うなぁ)。
 まぁ、安全地帯の iTMS 配信においてライヴ盤の代表としてこれを持ってきたことについては妥当と思う。スタッフの判断を讃えておこう。あとは値段だな。

 ──次、最後。


http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=76112983
『One Night Theater』
1曲 200円、 アルバム 3200円。
横浜スタジアムライブ ONE NIGHT THEATER 1985
B00005FDQO安全地帯

キティMME 1998-08-19
売り上げランキング : 22,489
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 『One Night Theater』。 1985年、 『安全地帯 III』 と『安全地帯 IV』 との間にあたる時期に行なわれたライヴを収録したアルバム。ちょうど安全地帯が上昇気流に乗っていた時期で、ヒット曲を連発している頃の乗りに乗ったライヴである。安全地帯の全盛期と(一般に)言われる時期はさらに続くため、今となってはベスト盤的なライヴとして楽しめるものではないが、それでも当時の勢いというものを充分に感じさせる内容となっている。
 で、 iTMS でアルバム 3200円。 アホである。CDで買うか、レンタルすべきだ(ユニヴァーサルの思惑を削ぐのなら、ぜひレンタルにすべきだ)。アルバム自体は非常に良い。ただ、基本的に DVD で発売されている映像版と同じ内容で、こちらが店頭で手に入ればCDよりオススメかもしれない(アマゾンでは品切れの模様)。
 ここでは特に1曲単位でのオススメはしない。安全地帯のライヴの代表として配信するなら これだろうというのは理解できる (『Stardust 〜』は若干特殊だからね)。しかしあまり意味はないよな。もしかすると廃盤なのかも知れないが(それなら配信の意味はある)。

 ──以上、 iTMS で配信される安全地帯アルバムについて紹介を終えた。
 まぁ、こと安全地帯に関して言えば、あまり iTMS の恩恵を受けられる状態には無いのかもしれない。これからだね。いろいろ出てきてくれることを祈ろう。
 CDパッケージやCDレンタルとの兼ね合いも難しく、また悩ましいものではあるが、選択肢が増えたということ自体は大変喜ばしいことである。何せ、 iTMS が日本でサービスを始めた途端に、他配信サービスも値下げしたくらいである。ついに音楽史上初の価格競争が始まったのである。玉置浩二(ソニー時代)の楽曲は Mora で配信されているが、これがいつ iTMS にも登場するのか(あるいはしないのか)。そういう所を含めて、これからに注目したい。

投稿:by 暇人#9 06:00 午後 [iTMS, 安全地帯・玉置浩二] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

いよいよ上陸だ、 iTunes Music Store!

 東京国際フォーラムでのイベントが告知されて以来、相当の確信をもって噂されていた通り8月4日からサービスが開始された。
 iTunes Music Store 日本版。なんと喜ばしい響きなんだろうか。
 もう一度 言ってみようかな。 iTunes Music Store 日本版。
 日本版。う〜ん、日本版。

 早速いじってはみた。開始直後に、一時 ダウンしたっぽいけどね。検索が動かなくなったりしてた(それまで検索でヒットしていた曲も全く出てこなくなった)。
 まぁ私の場合は、とあるものを買いに外出して戻ってから本格的に使ったもんで、その頃には復旧していたようだけど。アカウント登録はまだ少し調子悪かったかな?
 で、その買ってきた「あるもの」ってのはこいつだ。

itunesmusiccard_f.jpg

 ──「iTunes Music Card」。
 私が米国版 iTMS を使ってた際にもお世話になってたプリペイドカード、それの日本版である。驚いたことに、サービス開始当日から入手できたのだ(ということは、量販店の店員は前もって iTMS のサービス開始を知っていた!)。

iTunes
Music Card

iPod の新しい体験が
ここからはじまる。

iTunes Music Store から 2500円分の音楽を
Windows または Mac にダウンロード。
この一枚で iPod の楽しみ方がさらに広がります。

 ちなみに このカードは 2500円のやつ。 他に 5000円と 10000円 のやつが同時発売された。
 報道の中でも このカードに触れられており、日本各地の量販店(ビックカメラなど)で入手できるという話だった。ただ、私が住んでるのは札幌なもので、サービス開始当日から店頭に並んでるのかなぁなんて心配してたのだ。発表より先に出荷してるとは思ってなかったものでね。
 で、とりあえず出掛ける前に電話で確認してみると、在庫があるという。となれば、もうじっとしていられない。すぐに札幌市唯一の(笑)ビックカメラへ。あったあった。3種類全部並んでた。とりあえず一番安いのを入手して家路を急いだのだった。




 iTMS 日本版に関しては、仕様がどうなるのか心配されてはいたのだが、結局は海外版と同じ軽 DRM、 価格も 150円(1割ほどは 200円 だとか。この辺りに日本独自の事情が窺える)。まぁ、アップルもよく頑張ったよ。ここまで実現できるとは正直思ってなかった。長いこと待たされた甲斐があったってもんだ。
 まだまだ参加レーベルが少なく、ラインナップに若干の見劣りはある。しかし、何よりも始まったことを喜びたい。というか、思ったより楽しめそうな程度には曲が揃っているのだ。
 Beatles は無い‥‥まぁ無いだろうな。トニー=シェリダンとやった音源は米国版だと入ってたが、こっちには無かった。ま、そんなのはどうでもいい。 Led Zeppelin はない。まぁこれは米国版にも無い。ん、 King Crimson も無い。これも米国版ですら殆ど撤退状態だな。 EL&P も無い。米国版にはあったんだが。
 さだまさしが無いなぁ。 YMO も無いか。

 無いのを見つけたってしょうがないか。
 安全地帯は一応ある。ベスト盤とライヴ盤だけだが。1曲 200円? 高ッ! 玉置浩二の名前だと、安全地帯の曲と抱き合わせのベストしか出てこない。む〜。
 宇多田ヒカルも 200円だ! うえ〜。まとめ売りしてる B'z のもだいたい 200円 ばっかりだな。何だかな。
 Pink Floyd はそれなりにある。他より安いな。おおむね洋楽だと 150円、 邦楽でも欲の皮のつっぱってるのが 200円 って感じだ。
 う〜ん、そう言えば、これまで見てきたのは全部持ってるわ、俺(笑)。

 iTMS では、毎週何曲かずつ無料配布してる曲がある。期間限定のプロモーションでやっていて、期間を過ぎれば普通の価格で買うようになるんだが、これが日本版でも用意されていた。こいつをダウンロードしない手はない。ということで、ダウンロード1号はこれに決定。

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=75319825
HIFANA 『Wamono 〜和モノ〜 - Single』
▲ リンクは iTMS へのもの。

 上の無料曲は、アカウントを持ってないとダウンロードできない。で、そのためにも私はプリペイドカードを買ってきてアカウントを作ったのだが、せっかくだから有料のやつも買わないと面白くない。
 何か無いかなと iTMS サーフィン(笑)してたら、チャゲアスの曲が結構あることに気づいた。うん、これなんてどうだろう。

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=76486581
CHAGE & ASKA 『Mix Blood』
▲ リンクは iTMS へのもの。

 私がまだCDを買いあさる前の頃、テープで聴きまくってたアルバム。そして、今までCDでは買ったことがなかった。あやうく iTMS でアルバム買いしそうになったんだが、その前に視聴してみたら、どうしても欲しい曲は1曲しか無いことに気づいた(笑)。よって、その1曲 「Mix Blood」 を購入することにした。
 こんな感じで、私の初 iTMS-J は2曲。これが初体験。

 まちに待ってた iTMS で、ラインナップもまだまだ不完全とくれば、いろいろイジって遊べそうである。当面は好きなアーティストで検索かけて、これがあるぞ、これは無いぞ、ってやればエントリーの一つは稼げる。ネタに困ったときに便利だ。
 いや、ネタに困ってなくても、安全地帯関連で1本やるつもりだけどね。

 iTMS を使い倒してやろう。で、どんどん曲を買っていってやろう。今は参加していない連中がモタモタしている間に、音楽配信の世界で既成事実を作ってやるのだ。日本でも iTMS がデファクトスタンダードになるように──てな感じで。
 iTMS の開始はゴールじゃない。ようやく1歩目なのだ。音楽業界がまともになっていくための。だって、あまりに情けない話だけど、 iTMS が日本に入ってくることで早速 価格競争が始まってるんだ。これまでは“カルテル”で価格を吊り上げていたような連中が。日本で音楽産業が生まれて以後、初めての価格競争と言ってもいい。
 もっとも、 iTMS の中でも 150円と 200円の 価格競争があるんだな。そのうち 150円に 統一せざるを得なくなるとは思う。売上が 150円のに 集中していくのならね。
 いずれにせよ、これからの動きが楽しみなのである。

 ホント、待ちに待ってたんだから!

投稿:by 暇人#9 03:04 午前 [Macintosh, iTMS, また買っちゃった, 音楽業界の愚行] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック